道路標識の製作

さて、もう2年以上ぶりのブログになってしまいましたが…今回はNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」用に作った道路標識の製作過程をご紹介したいと思います。

Nゲージレイアウト用の道路標識は各社から発売されていますが、とりあえず家には以前あまり深く考えずに買ったグリーンマックスの道路標識がありました。

まあ、このまま使えれば楽でいいのですが、リアルに作ろうと思うと色々と不満が出てきてしまいます。標識の板が厚すぎる、ポールが太すぎる、根本が太くなってる…。結局、標識のシールだけ使って、標識の板やポールは自作することにしました。

まず、0.3mmのプラ板に、少し大きめに切った標識のシールを貼って、標識の縁にそって切り抜きます。円の切り抜き、苦手なんですよねえ…。

細かい切り出しには、百均で買ったフォトフレームのガラスをマットとして使っています。

ポールに使ったのはエバーグリーンのプラ棒0.75mm。標識一枚用は20mm、2枚用は25mmに切って方眼紙に貼って標識をゼリー状瞬間接着剤で貼り付けます。水平、垂直を合わせるにはマス目があるカッティングマットでもいいのですが、ガイドを自由に書き込めるので方眼紙が便利です。汚れても使い捨てにできるし。

瞬間接着剤を楊枝やニードルの先に少量つけてプラ棒に塗り、標識板をのせて位置を合わせたら瞬間接着剤の硬化剤をスプレーします。ただし、まだ使っていない材料に硬化剤が少しでも付着してると、接着剤をつけた瞬間に硬化してしまうので注意しましょう。

ポールのプラ棒は素材が白なのでこのまま使えそうですが、わずかに透明感があってやはり不自然なので、Mr.カラーアクリルのつや消しホワイトを塗りました。

あとは標識の裏側をシルバーで塗れば一応使えそうですが、やはりリアルにしようと思ったら、標識の裏側もちゃんと表現したいところです。

そこで、標識を固定する金具と表示板をマスキングテープで表現してみました。

まず、マスキングテープの粘着力をできるだけ落とさないように、両面テープをマットに貼り、剥離紙をはがさずにその上にマスキングテープを貼ります。そして、ハセガワのカッティングテンプレートの0.75mmn幅のスリットを使ってマスキングテープを切り出します。

切り出したマスキングテープを、金具用に3.5mm 、表示板用に1mmの長さに切って、標識の裏側に貼ります。

そして、標識の裏側と金具をMr.カラーシルバーで塗装。

乾燥したら、テープの端が少し浮いてきている物があったので、少量の瞬間接着剤で固定しました。

仕上げは、タミヤエナメルのフラットブラウンフラットブラックを1:1で混ぜ、5~10倍(適当ですみません)に薄めてウォッシング、フラットブラウンを薄めて(これも適当…)所々に差してウェザリングします。

道路に0.8mmの穴を開けて、作業に邪魔なときには簡単に外せるように少量のマットメディウムをポールの根元につけて差し込み、固定します。

もちろん、市販の製品をそのまま使ってもいいですが、あとひと工夫、ひと手間かけて自分が求めている物に近づけていくのは楽しいものです。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。ではまた!