バラストを撒く

Nゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」の製作、今回は、以外に手間取ってしまったバラスト撒き。本来は、そう大変な作業でもないんですけど…。

線路はトミックスのミニカーブレールC1402組(一周分)とストレートレール S1402本、ミニ電動ポイントPL140-30。ベースボードに固定する前に塗装してあります。塗装についてはブログ「携帯用?バラスト道床付きレールの作成」をご覧ください。

バラストを撒く前

まず、バラストに使う石として目をつけたのが、「建物の基礎をセメントで作る」でも紹介した、ダイソーのセメント。使うときに茶こしでふるって大きな砂利を取るのですが、取り除いた砂利はもちろん自然の石だし、バラストにちょうど良いのではないかと。

セメントの砂利

もう一度ふるいにかけて大きな砂利を取り除き、線路に撒いて乾いた筆などでならし、木工ボンドを水で3倍に薄め、バラストに浸透しやすくするために数滴の食器用洗剤を加えたボンド液をスポイトで垂らし、1日くらい置いて固着させます。

バラストを筆でならす
ボンド液を垂らす
バラストその1

遠目に見る限り、いい感じに見えたのですが、アップで撮影して見ると、妙に違和感…。

バラストその1アップ

そうか、石が河原の砂利みたいに丸っこい!昔は採取した石をそのまま使ったりしたそうですが、丸い石は強度も劣るらしくてあまり使われず、近年は採石した石が主なので角張った石ばかり。見慣れていないので違和感があったようです。

気に入らないので剥がしてやり直し!剥がすのには小さめのマイナスドライバーが重宝しましたが、線路を傷つけない様に注意しましょう。最初のうちはあまり意識してなかったので、けっこう傷をつけてしまいました…。

バラストを剥がす1

次に目をつけたのがポポンデッタクラフト会津バラストM。実際にバラストに使われている石で作ったそうで、リアルでいいかな、と。今回はMサイズを茶こしでふるって小さい石だけを使用しましたが、NゲージならSサイズのがいいかも。ポポンデッタクラフト会津バラストS

会津バラスト

さて、またバラスト撒いてボンド液で固着して1日置いて。今度はどうだ!…うーん、やはり違和感…。なんだか色が濃くなった?

バラストその2

一部を剥がして、もう一度撒いて比較してみたら全然違う!ボンド液で色が変わってしまうのか?左がボンド液固着前、右がボンド液で固着後。

バラスト比較

というわけで、再び剥がし!なんだか、もう半分意地になってる?

バラストを剥がす2

会津バラスト自体はなかなかリアルで良いので、ボンド液を使わずに固着できればいいのではないか?そこで、リキテックス マットメディウムを塗って、その上にバラストを撒いて固着させてみました。

バラストをマットメディウムで固着

いやあ、この作業は面倒でした。一回に固着できるのは砂利一個分の高さのみ。なので、もっと盛りたい部分は固まってから何回か重ねていくしかありません。でも、ある程度の高さまではボンド液で固着し、表面だけマットメディウムでくっつければいいのでは?という事に途中で気がつきました…。今度からはそうします。

なんとか、いい感じになってきたかな?

バラスト3

これでいいかな、と思いましたが、更に欲が出て、レール周りくらいは少しサビが落ちてないと、ということで、2、3倍に薄めたエナメル フラットブラウンをチョンチョンとつけます。

サビをつける

サビ色はもう少し明るい方がいい気もしますが、もうやり直す気力は残っていません…。

バラスト4
バラストとクモハ12

今回も相変わらず皆様の参考になるのやらならないのやら…。

ではまた!

携帯用?バラスト道床付きレールの製作

現在製作中のNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」はバラストが思う様にならずに苦労していますが、なんとか方針も決まり鋭意作業中です。詳しくはまたブログで紹介させていただきますが、今回は、先日仕事で10日間ほど旅に出た際に携帯するために作ったバラスト付きのレールの製作過程などを紹介します。

バラスト道床付きレール

使用したレールは家にあったトミックスの道床付きレールを適当に組み合わせて使用しましたが、調べてみたらこんなうってつけの商品が出ていました!知らなかった…。

TOMIX Nゲージ ミニ 鉄道模型運転セット 90098 鉄道模型 レールセット

鉄道模型運転セット

私はパワーユニットを9v電池仕様で自作しましたが、このミニパワーユニットは欲しい…。これは、いずれ買うかも。

さて、まずはレールの塗装から。今回はもう塗装したレールを使ったので、再現して写真を撮りました。

やはりレールの側面は錆びていて欲しいですよね。でもレールにそのまま塗っても塗料が定着しないので、最初に洗浄。本当は超音波洗浄機でもあればいいんですが、持ってないので洗剤で洗いました。水分が残りそうなのでジョイナーは取り外しています。

レールを洗浄

しっかりと乾燥させてからジョイナーを取り付け、メタルプライマーを塗るか、スプレーで吹きます。私はホームセンターで買ったスプレーで。これかな?アサヒペン メタルプライマー 100ML クリヤ。ここまでの作業は、多少塗料が取れやすくてもいーや、という場合は省略しても構いません。

乾燥したらレッドブラウンを吹きます。色的にはエナメルのフラットブラウンがいいんですけど、後でエナメルでウォッシングしたりドライブラシしたりするので、まずはラッカー系で塗装します。もちろん、スプレーで吹いた方が楽ですし。

レールにレッドブラウンを吹く


次に、タミヤエナメル フラットブラックを溶剤で5倍程度に薄め、枕木にべたべたと塗っていきます。出来るだけ線路、犬釘にはかからないようにした方が色の違いが出ていいのですが、まあ、あまり気を使いすぎると大変なので、適当に。

枕木の塗装1
枕木の塗装2

乾燥したら、枕木と犬釘にタミヤエナメル デザートイエローをドライブラシしてエッジを出します。

枕木と犬釘にドライブラシ1
枕木と犬釘にドライブラシ2

最後に、レール表面をアクリル溶剤等で磨いたら塗装終了。こんな感じになりました。でも写真だと今ひとつですね…。まあいいか。次はバラストです。

塗装済みのレール

バラストは、家にあったモーリン No.432 バラストN ローカルを使用しました。

まず、側面に木工ボンドを塗り、バラストをパラパラと撒いて付着させます。

側面に木工ボンドを塗る
バラストを付着させる

枕木の間にもバラストを撒き、筆などで余分なバラストを取り除き、ならします。

バラストをならす

レイアウトの場合はこのままボンド液で固着させればいいのですが、今回はレールが置いたところにくっついてしまっては困るので、ボンドが付きにくい剥離紙や牛乳パックの裏などを台紙として使います。私はもちろん、安上がりな牛乳パック。バラストが落ちないようにそおっと台紙の上に移動して、ボンド液をスポイトで垂らしてバラストに浸透させます。ボンド液は、木工ボンドを水で3倍に薄め、バラストに浸透しやすくするために数滴の食器用洗剤を加えて作ります。

ボンド液でバラストを固着

ボンド液を垂らし終えたら、またそおっと持ち上げて、ペーパータオルなどでレールの底を拭いて余分なボンド液を拭き取り、新しい台紙に移動して乾燥させます。レールが台紙にくっついてしまうのを避けるのと、余分なボンド液が周囲に広がっていると透明な膜ができてしまうので。羽根つき餃子みたいになってしまいます

余分なボンド液を拭き取る

乾燥したら、適当な場所にリキテックス マットメディウムを塗って緑系のパウダーをパラパラと撒き、草の表現をします。

草を生やす

ついでに、家にあったTOMIX ミニホームセットの一部を利用して駅のホームを作りました。構内灯はKATO ローカルホームアクセサリーから、駅名板はジオコレ 駅B(リンクは駅B2)からの流用。寄せ集めですねえ。

携帯用?ミニホーム

9v電池を使った簡易パワーユニットも作り、携帯用レールセットが出来ました!パワーユニットの自作は電気的な知識がないと危険なので良い子は真似しないで下さいね。

携帯用レールセット

パワーユニット以外は百均のB5サイズのケースに収まります。しかも車両2両に予備電池まで。もっとストラクチャーを増やしても十分入りそうです。

ケース入りレールセット

動画は高知のホテルでキハ03の走る姿をめでながら晩酌をしているところ。余談ですが、左下にある高知・吾左衛門鮓の鯖寿司、おいしかったなあ。青魚が苦手な人でもこれなら食べられるらしい。通販でも買えるようですよ。

鯖ずし 伝統の味 米吾 吾左衛門鮓 鯖(さば) さばずし 鯖すし

走らせて楽しむだけでなく、バラスト付きだと飾るだけでもリアルなジオラマとして楽しめます。写真は香川県のホテルにて

簡易ジオラマ

もちろん携帯用としてだけではなく、床やテーブルにセットしてストラクチャーを並べるだけでもぐっとリアル感が増します。皆様もぜひ作ってみてはいかがでしょうか?

簡易ジオラマ2

ではまた!

渓流の製作

製作中のNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」の作業がなかなか進まず、すっかりブログの更新をサボっていました…。しかも、せっかく蒔いたバラストが気に入らず、やり直しのため剥がし中。しかし、撒くより剥がす方が手間がかかる…。まだ少々時間がかかりそうなので、今回のブログは多数の、いや多少のご要望があった渓流の作り方について書いてみたいと思います。

Nゲージレイアウト「渓上里村」の渓流を作った時にはこうしてブログを書こうとは考えておらず、写真があまり残っていませんので、一部再現写真なども使っています。

渓流の岩場

渓流の岩場。まだまだ手探りで作っていた頃で、どう作って良いかよくわからず、岩の製作はKATO シーナリーセット 岩面製作を使用して、付属の説明書通りに作りました。セットに入っているのは石膏、ロックモールド(岩の型)、塗料、プラスタークロス(石膏をまぶしたシート)など。必要な物は一通り入っているのでなかなか便利です。石膏をロックモールドに入れて固めて岩を作り、適当な大きさに切断してモデリングペーストで貼り付けて岩の間をプラスタークロスで埋め、付属のカラー3色、おそらく水性アクリル?を薄めて着色。少しつや消しホワイトをドライブラシしたかな?

河原と川底の砂利

河原、川底の砂利は光栄堂 サンドパウダー SA-23 グレーミックス 50gを3袋くらい使ったかな?それにTOMIX シーナリーバラスト F ミックスも混ぜて敷き詰めました。もちろん川の部分は低く、河原は盛り上げて。少し大きな石や岩にはモーリン 石系素材 Rストーン 川石 渓谷用とか、商品検索では見つからなかったけど東急ハンズで買った石素材などを使用。

ジオラマ用として売っている製品の中には。石に見えるように着色している物もありますけど、やはり自然石をそのまま使用している物がいいですね。リアルであることはもちろん、自然石である事が後に役立つことになります。

渓流に使用した石素材

敷き詰めた砂利を固着するのは、バラストと全く同じ要領です。木工ボンドを水で3倍くらいに薄めて食器用洗剤を少量加えたボンド液をスポイトで垂らして染み込ませます。

川底の着色

川底はMr.ウェザリングカラー グランドブラウンを川石の間に染み込ませるような要領で着色。だいぶ川っぽくなってきました。

さて、次はいよいよ水の表現。いろいろネットで調べてたら、情景師アラーキーさんの作品を見て、こんな感じに作りたい!と思い(その時に見たブログはこちら)真似して同じ透明レジンを使うことにしました。

ITW デブコンET 高透明注型用樹脂 300g ET-300

レジンを入れる前に、川の中の草や苔の表現に部分的に緑系のパウダーを撒いたり、KATOフィールド・グラスで水辺に葦を生やしたりしてます。石も一部配置しなおしました。例によって写真が残ってなくてすみません…。

主剤と硬化剤を説明書通りの分量で混ぜ、流し入れます。どうしても気泡が出てしまうので、楊枝などでつついて潰します。

硬化するには1日程度かかります。アラーキーさんは完全に硬化する前に楊枝などで表面を突き、水面のゆらぎを表現したそうですが、タイミングがよくわからず、もし失敗したらやり直せないし、断念しました…。

レジンを流し入れる

硬化した時は、その透明感に感動…。でも、表面はつるつるで、まだまだ渓流っぽくはありません。それに、レジンが浸透して河原も水際はテカテカ、飛沫もかからないであろう岩の上の方も光ってしまっています。不自然なので、ルーターで石の表面に付いたレジンを削り取りました(写真は再現)。自然石だからこそできる事ですよね。河原も、水際の一部はルーターで削り落とし、砂利を撒きなおしました。

ルーターで石を削る

あと、ストロー効果、でしたっけ?フィールドグラスがレジンを吸い上げて光ってしまってます…。河原の砂利に浸透してしまうのも同様の効果でしょうか。まあ、ちょっと濡れてるかな、くらいに思って気にしなければいいのですが。水辺に草を植えるときには注意が必要ですね。ミニジオラマ「木橋のある里川」を作った際には、河原に植えた草がレジンを吸い上げてカチカチに固まってしまい、削り落とした事がありました。

レジンを吸い上げる葦

水面のゆらぎの表現には、グロスメディウムを使いました。

水面にグロスメディウムを塗り、硬化が始まってから歯ブラシ等で叩くと、自然な凹凸ができます。塗って7〜10分くらいだったかな?タイミングが早すぎると平らに戻ってしまうし、遅いとブラシの跡がそのままついてしまいます。ただ、気に入らなければアクリル溶剤で拭き取ってもレジンには全く影響がないので、気に入るまで何回でもやり直せます。何回くらいやり直したかなあ…。ただ、他のレジンでも大丈夫なのかは使っていないのでわかりませんが。

川面のさざ波

ちなみに、露天風呂もここまでのやり方と同じ方法で作りました。

露天風呂

さて、仕上げは白波。白の塗料を塗るだけでは波の立体感が出ないと思い、リキテックス ジェルメディウムアクリルのホワイトを1/3くらい混ぜて、面相筆の先でちょんちょんと描いていきました(写真は再現)。これも、気に入らなければアクリル溶剤で消してやり直せます。ただ、グロスメディウムまで落としてしまうとまたグロスメディウムを塗るところからやり直す必要があるので面倒ですけど…。私は渓流釣りが好きなので、写真などの資料はほとんど見ずに、ここはこんな感じに白波が立つんだろうな、と想像しながら描きました。実に楽しい作業でしたけど、すごく時間かかりました…。

面相筆で白波を描く
紀茂川(きもかわ)上流
紀茂川(きもかわ)中流
紀茂川(きもかわ)下流

渓流を我が家に再現してしまうなんて、ジオラマの醍醐味ですよね。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。ではまた!

地面の製作

さて、今回は土の地面の製作です。

今回は平坦な部分ばかりなので、石膏で地形を作るなどは省略してしまいます。

しっかりマスキングしてからスチレンボードに木工ボンドを厚めに、かつ均等に塗ります。ヘラは牛乳パックを切ったもの。大量に用意しておいて、使ったらすぐそのまま捨てればいいので楽です。

パウダーを茶漉しに入れ、上からトントンと叩きながら木工ボンドが完全に隠れるように均等に撒きます。パウダーは、土系の色のものであればなんでも大丈夫ですが、できれば目の細かいものがいいでしょう。今回は家に大量に余っていたKATOのターフ土色ブレンドを使用しました。

本当は、草造くんを使えば乾燥が早く仕上がりもキレイでいいのですが、使う面積が広いので今回は安価な木工ボンドにしてしまいました…。なので、一晩置いてしっかり乾燥させます。

まあ、これでも遠目に見れば土っぽくはありますが、目が荒くてあまりリアルではないですよね。そこで、この上からリキテックスのバーントアンバーを塗ります。

だいぶ土っぽくなりましたが、これだと掘り返したばかりの湿った土っぽいので、部分的に土が少し乾いた表現をします。

15倍程度に薄めたエナメルのデザートイエローをペタペタと塗ります。

部分的に何回か塗り重ねて、乾き具合の差をつけます。

ドライヤーで強制的に乾燥させて仕上がりを確認しながら作業すると早いですが、加熱しすぎないように注意しましょう。以前、すでに設置済みだった建物の柱が熱で曲がったことがありました…。

境目がはっきりしてしまったところなどは、エナメル溶剤をつけた筆でぼかします。

乾燥させた地面

仕上げはまた後でやるのですが、とりあえず写真撮影用に草を表現するターフを蒔きます。

リキテクス のマットメディウムを、あまりベタッとつきすぎないように少し水で薄めて塗り、その上から指でつまんだターフをぱらぱらと落とし、余分なターフを掃除機で吸い取ります。ターフは、単調にならないように緑系の何種類かを混ぜて使ってます。緑色草色若草色、等。

ターフを撒く

建物と車を置いて撮影してみました。

薬屋さん横の駐車場

土の表現には様々な製品や方法がありますが、このやり方ならお金も手間もあまりかからないでいいと思いますけど、どうでしょう?

ではまた!

マンホールの製作と駅前の舗装

さて、次は駅前の舗装をしようと思いますが、けっこう広いスペースなのに何も変化がないのは寂しいので、マンホールを置くことにします。で、まずマンホールの製作から。

販売されているNゲージサイズのマンホールを検索すると、すぐに手に入るのはこばる マンホールと側溝のフタくらいのようですね。もちろん、こばるさんのキットなら十分使える物だとは思いますが、はやまさ鉄道の社訓?は「お金使うな頭を使え」「お金かけるな手間かけろ」。というわけで、けっこう手間はかかりますが何とか工夫して作ってみました。もちろん、高価な工作機械などは我が家いや我が社にはありませんので、コツコツと手作業で。エッチングなら作れそうですが、まだ道具も持ってないし、いずれ挑戦してみたいと思っています。

まず、プラ丸棒3mmの断面をしっかり直角になるように断面をヤスリで整え、3〜4cmに切ります。

プラ丸棒断面のヤスリがけ

マンホールの蓋の紋様は、複雑なものはちょっと手作業では難しいので、一番単純な格子状のもので。プラ棒をバイスに固定し、小さく切ったハセガワ モデリングメッシュ 正方形PA-42ヒートペンで押し付け、メッシュの跡をつけます。慣れないとなかなかきれいに出来ませんが、ヤスリがけをすればやり直せるので、気に入った出来になるまで何回でもやっちゃいます。

メッシュで格子状の跡をつける

ピンセットの先を押し付けて、2ヶ所の穴の表現。丸ではなく、少し横長にするのがポイント。

ピンセットの先で穴の表現

次にプラパイプ肉薄 外径4.0mmの断面を、やはり直角をしっかりとって断面を整え、先ほどのプラ棒より1cmほど短くカットします。バリもきれいに取ります。

プラパイプをカット

プラ棒にごく少量の瞬間接着剤を付けてプラパイプに差し込み、断面を同じ面にそろえて接着。

プラ棒とプラパイプを接着

今回はセメントを厚さ2mm程度入れて舗装するので、それ以下の厚さに切ります。この薄さでも、エッチング製精密ノコギリを使うときれいに切れます。

マンホールを薄くスライスする

さて塗装。今回、3個作ったけど1個は切り離した瞬間に飛んでいってしまって見つからない…。探す時間がもったいないので、また作れる物はさっさとあきらめます。

色は、錆びつつも表面がテカテカになったあの感じ?をなんとか表現できないかと、黒鉄色2、レッドブラウン1、フラットベース少々でやってみました。もう少し黒鉄色が多くてもいいかな?せっかくの溝が埋まったりしないよう、エアブラシで薄めに少しずつ吹きます。

マンホールの着色

クレオス ウェザリングパステルセット1の「サンド」を 綿棒の先に付けて溝に刷り込み、新しい綿棒で表面を拭き、余分なパステルを除きます。普段は固形のパステルを削って使うのですが、自分で削るとここまできめ細かく出来ないので。

マンホールの溝にパステルを刷り込む

最後に、2個の穴をタミヤエナメル フラットブラックを5倍くらいに薄めて面相筆でスミ入れ。周りの溝に回らないようにごく少量で。まあ、回っちゃったらまたパステル刷り込みからやり直します。

マンホールにスミ入れ

完成!

マンホール完成

いやあ、手間かかりましたね…さて、次は駅前の舗装です。

建物の基礎を作った時と同じようにダイソーのセメントを使います。よろしければ以前のブログ建物の基礎をセメントで作るもご覧くださいませ。

仕上げ用がなくなってしまったので補修用を使用。仕上げ用より大粒の砂利が多く含まれるのでしっかりふるって取り除きます。最近、小さい金槌を導入。トントン茶漉しを叩くと早くできる、ような気がします。

茶こしでセメントを振るう

ふるった後に残った砂利が天然石だけにいい感じ。取っておいていずれ使おうかと思ってます。

セメントをふるって残った砂利

セメントに水を入れて混ぜ(詳しくはブログ建物の基礎をセメントで作るをご覧ください)、今回は木工ボンドを塗った上にだあっと流し込み、大まかにならしたら裏側から金槌でトントン叩いて平らにします。マンホールは今回作ったものではなく、以前作ってボツにしたものを仮置きして、はめる場所を作ります。そうすれば、せっかく作ったマンホールが汚れたりするのを気にしないで作業が出来ますから。

セメントを入れる

一晩置いて固めました。いい感じのひび割れも入ってます。水を多めに混ぜることにより、固まる過程で少し収縮して自然に亀裂が入る、らしい?詳しいメカニズムはわかりませんが…。

一晩おいてセメントを固める

仮置きのマンホールを取って、凹凸のあるところを紙ヤスリで整えます。せっかくのヒビ割れが削りカスで埋まってしまうので、裏側から金槌で叩いてカスを浮かせ、掃除機で吸い取ります。ついでにしつこく叩いてみたら、新たなひび割れも出来ました。でも、けっこうな衝撃が加わっているようなので、他の部分の破損には十分に注意が必要です。

少し色が白っぽいし、ひび割れも目立たないので、タミヤエナメル フラットブラックを15倍くらいに薄めてウォッシング、をしたら黒すぎました…。

フラットブラック15倍でウォッシング

いったんヤスリで削り落とし、様子をみながら薄めていったら、多分30倍くらいになったかな?こんな感じでどうでしょう。

フラットブラック30倍でウォッシング

さて。あとは最初に作ったマンホールをはめるだけ…と思ったら、ヤスリで削った分マンホール用の穴が浅くなっていて、厚さ2mm弱のマンホールを1mmに削るという苦行を経て、なんとかはまりました。

駅前のマンホール
舗装した駅前

いつものことながら、またこういう写真を撮るのに時間使ってるからなかなか作業が進まないんですよねえ。

ではまた!

駅ホーム用の照明をチップLEDで作る

さて、Nゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」製作、次は駅周りの地面をセメントで作成しようと思ったのですが、その前にホームの照明用LEDがひとつ点灯しなくなっていたので交換しておきます。

駅ホームのLED点灯せず

最初に点灯していない事に気がついた時にはLEDに触ると点いたりしていましたが、そのうちに全く点灯しなくなってしまいました…おそらく、取り付け時に負荷が掛かって半田付けした端子部分が接触不良になったと思われますので、交換の際にはそのあたりに十分注意して作業したいと思います。

そして、 LED交換はしたのですが…

駅ホームの照明1

ふと気がつくと、駅名標と時刻表が見えない…。急遽、駅名標と時刻表が見えるように改造することにしました。

今回は、電気の基礎的な知識や半田付け作業などの基本的な部分まで全て説明していると大変長くなってしまうので、その辺りは別の機会にということで、省かせていただきましたのでご了承くださいませ。

まず、参考までにこのレイアウトに使っている電飾用の回路。回路といっても必要最低限、簡単すぎて恥ずかしいですが…。パワーユニット無しでもジオラマとして夜景を楽しめるようにボタン電池を使用していますので電源は3Vです。電圧が低いとLEDの明るさのバラツキが心配になりますが、ジオラマの場合には個々のLEDを別々の場所に使うのでほとんど気になりませんし。

「駅前商店街」電飾回路図

ベースボード裏の配線はこんな感じ。メンテを考えて各建物への配線は別々にして個々にミニプラグで給電、電流制限抵抗は建物側に配置します。

電飾用の配線

本来、ミニプラグを電源に使うのは良くないとは思いますが、私としてはカシメより半田付けの方が慣れていて、かつDCプラグ、ジャックは値段が高かったのでこういう選択になりました。いちおう短絡防止用に抵抗を入れてます。今度はカシメに挑戦して、ちゃんとコネクタを使いたいと思っています。

駅ホームはトミーテック ジオコレの建物コレクション 駅Bを改造したものですが、もちろん屋根に照明を付けるようには考慮されているわけではないですから、狭いスペースにむりやりチップLEDを付けてしまうことになります。

チップLEDはもともと基板に付ける物ですが、スペースが狭いので直接リード線をチップLEDに半田付けして使用します。前作のレイアウトでの街灯、看板照明なども同じように作りましたので、やり方を覚えれば値段の高い既製品を買わなくて済みます。

チップLEDを使った商店街の夜景
チップLEDを使った前作レイアウトの夜景

チップLEDへのリード線の半田付けはとにかく細かい作業でなかなか難しく、みなさん色々な方法を工夫なさっていますが、私はおそらくもっともシンプルであろうやり方に落ち着きました。手早くできる反面、少々難しくもありますが。

使用するのは、リード線ポリウレタン銅線 0.2mmユニバーサル基板抵抗 160Ω 3個。チップLEDは1608電球色2個を使用しましたが、商品検索しても、いわゆる電球色としてチップLED単体で売っているものは見つかりませんでした。以前は、マルツオンラインで、確か5個単位で買えたのですが…。

白色の物ですが、一応リンクを載せておきます。

Chip SMD 1608(0603)チップ LED白色 (120° 1015mcd)50個■083

少々値段は高いですが、配線済みの物も売っていますので、半田付けはちょっと苦手、あるいは面倒だなあ、という方は使ってみるのもいいのではないでしょうか。

[鉄道模型]こばる ME-02P 配線済みチップLED(電球) [コバル ME-02P]【返品種別B】

チップLED交換の材料

まずポリウレタン銅線を適当な長さに切ります。プラス側とマイナス側の2本×2組で4本。プラス、マイナスがすぐわかるように長さを変えて、私はプラスに長い方を使うようにしてます。今回は20cmと25cmくらい。

バイスにピンセットを挟み、さらにそのピンセットの先でチップLEDを挟んで固定します。

両面テープでLEDを固定したりもしますが、手早く作業を済ませないと熱で動いてしまいます。半田付けする銅線を利用して固定したりとか、いろいろ試してはいるのですが、今回はとりあえず2個だけだし、シンプルな方法にしました。

きつく挟むと破損する可能性があるので慎重に。以前クリップにはさんで作業したら、破損してしまったらしく点灯しなくなってしまった事がありました。それにしても、チップLEDちっちゃい…。

チップLEDの固定

私が使用しているバイスはSK ミニチュアバイス S-1。本当はもっと精度の高いバイスが欲しいですが、高いですからねえ…。その点このバイスは値段を考えるとなかなか優れものです。

少量の電子部品用フラックスを塗り、半田ゴテの先にちょこっと半田をのせて、チップLEDの端子に半田をのせます。熱で破損しないように短時間で済ませます。

LED端子に半田をのせる

ポリウレタン銅線は、まず両端に半田ゴテを押し付けて熱で被膜を溶かし、半田をのせます。1〜2mmでOK。けっこうしっかり熱を加えないとなかなか半田がのりません。先端部分、ボケててよくわからないですね…。

ポリウレタン銅線に半田をのせる

この先端をチップLEDの端子に半田付けします。銅線の先端をLEDの端子にのせて、上から半田ゴテを当てて半田が溶けたらコテを離します。1、2秒で固まりますが、固まる前に銅線が動いて端子から離れてしまったらやり直し…。最初のうちは何回もやり直してLEDを何個か壊してしまいましたが、だいぶ慣れてきて、ほぼ一回で出来るようになってきました。あ、ちなみにこのLEDの極性は、「T」のマークの上側がプラス、下側がマイナス。製品によって表示は違うので、使う前に仕様書などでしっかり確認しましょう。

ポリウレタン銅線の半田付け

この状態のまま、半田付けした部分に余計な力が加わらないように注意しながら点灯確認。ちゃんと点灯しました!

チップLEDの点灯確認

点灯確認に使っているのは、自作の治具「電飾くん1号」。いたって簡単な回路ですが、いちいち電源や抵抗をつないで確認するのは面倒なので重宝します。

電飾くん1号回路図

点灯を確認したら、断線の防止の為に半田付けした端子の部分と、2本の銅線を1〜2cm分ほど瞬間接着剤で固定します。こういう時も、やはり瞬間接着剤硬化剤があると作業が早いです。

ちなみに、念のため瞬間接着剤の絶縁性を調べてみたら、アロンアルファで体積絶縁抵抗10^14Ωcm!端子間にまたがっても全く問題なさそうです。

瞬間接着剤で断線防止

ホーム屋根にLEDと銅線を瞬間接着剤で固定。あ、ホーム屋根の内側はLEDの光が透けないようにブラックジェッソを塗っています。LED側から少量の瞬間接着剤と硬化剤で、順番に何箇所か接着していきます。瞬間接着剤を一度にべたっと大量につけると、もしまた交換が必要になった時に外すのが大変になります。今回の交換で思い知りました…。

ホーム屋根にチップLEDを固定

銅線にはジェッソを塗って、古い駅によくあったような気がする、用途がよくわからない配管だか配線だかを装ってごまかします。

ポリウレタン銅線の塗装

次に基板を用意します。ユニバーサル基板(今回使ったのはサンハヤト ユニバーサル基板 ICB-86)プラ板用カッターで切断。

ユニバーサル基板を切断
ユニバーサル基板を切断2

先に交換したLEDも一つの基板にまとめてしまいますので、抵抗160Ω3個と、ミニジャックを付けたリード線を半田付け。
※2019.1.9追記 最近は200Ωを使用しています

抵抗とリード線を半田付け
抵抗とリード線を半田付け2

ポリウレタン銅線をホームに開けた穴から裏に通し、基板に半田付け。しっかり加熱しないと銅線の被覆が溶けないので、ちゃんと半田が銅線にのっているかどうか目視でも確認します。

ポリウレタン銅線を半田付け

半田付け作業に重宝するのがこれ、goot ヘルパー レンズ・クリップ付 。私が使っている物はもう古い機種らしく見つかりませんでしたが、これが後継機種のようです。ど近眼の私でもさすがに老眼が進んできているので、レンズ付きというのもありがたいです。もちろん半田付け以外の作業にも活躍しています。

余分な銅線をカットし、基板を駅ホーム裏に瞬間接着剤と硬化剤で固定。これも、あまり量をつけすぎると外すのに苦労するので注意。今まで使ってたアルテコ 瞬間接着剤硬化剤が無くなってしまったので、今度はウェーブ 瞬着硬化スプレーを買ってみました。低臭タイプとありますが、確かに多少は匂いが少ないかな?効果はほぼ同じ気がしますが。

基盤の固定

さて、点灯確認。

点灯確認

あまり前方に光が来ないようにブラックジェッソを塗って調整。

ブラックジェッソで光量調整

よし完成!と思いきや、半田付け作業の際に半田ゴテが当たってしまったらしく、屋根の一部が溶けてました…。

溶けた屋根

こういう時の修正にはヒートペンが便利。別売りの精密オプションビットを駆使して溶かしながら寄せて上げて?形を整えます。

ホーム屋根の修正1
ホーム屋根の修正

仕上げにヤスリをかけてから塗装。遠目ならわからない程度にはごまかせたか?

ホーム屋根の修正3

改造終了!

駅ホームの照明2

ちょっと長くなってしまいました…。

レイアウトやジオラマの電飾を自分で作るのはちょっと難しそうだし、手間もかかりそう…と思ってしまう方も多いでしょうが、こんな電飾がしてみたい!でも望んでいるような製品は売ってない…そんな場合でも自分のアイディア次第で実現出来るし、何より既成の製品を買って使うより安く済みます。がんばって挑戦してみてはいかがでしょうか。

ではまた!

ジオコレ建物コレクションの改造・建物編

さて、前回の裏庭製作に続き、今回もトミーテック ジオコレ 建物コレクション商店長屋B2の改造の続きです。

まず、基礎と建物の隙間がこんなにあるので、フィッティング作業から。建物の方を少し削ればいいかと思ってたら、どうやらベース部の方に反りがあるようで、ベース部を大幅に削ることに。ひたすらヤスリがけ…。

建物の隙間
ベース部のヤスリがけ

もう、このくらいで勘弁してもらおう…。

建物の隙間2

広い範囲や、直線・平面を出す必要があるヤスリがけは、アルミ角棒に両面テープで紙ヤスリを貼って使ってます。曲線用にアルミ円柱も。

アルミ角棒・円柱のヤスリ

さて、今度はウェザリング。

最初にウォッシング。エナメルのフラットブラック溶剤で5倍程度に薄めてペタペタと塗りますが、窓の周りは窓の中に浸透しないように細めの筆で慎重に。

窓周辺のウォッシング

ドライヤーで乾燥させて、濃すぎるところや不自然に跡がついてしまったところなどを、溶剤をつけた綿棒で修正。細かい部分は、先の尖ったダイソーのメイク用綿棒が便利。メイク用綿棒をまとめ買いしているおじさん(私)って、はたしてどう思われているのやら…あ、隣は一緒に買った箸置き。気にしないでください。

綿棒で修正
ダイソーメイク綿棒

次にドライブラシ。塗料をつけた筆をペーパータオルでよく拭いてから、叩いたり擦ったりして塗料をつけます。

木材の部分はエナメルのデザートイエローでエッジを出し、トタンなどは同じくエナメルのフラットブラウンで錆びをつけるのですが、フラットブラック、フラットブラウン、デザートイエロー三色を混合しながらやってます。色の濃い部分には濃いめ、薄い部分は薄めにして、色の違いが大きすぎない方が不自然にならずに上手くいく気がします。

ドライブラシの塗料

私はドライブラシには毛先の広がってしまった筆の先を1/3くらい切って使っています。専用の筆も売ってますけど、これでとりあえず用は足りてるので…メーカーさんすみません。

ドライブラシ用筆

とりあえず、この時点でのビフォー・アフター。

ウェザリングビフォー側面
ウェザリングアフター側面
ウェザリングビフォー前面
ウェザリングアフター前面

さて、物干しとか看板とかのパーツも取り付けて…と思ったら、そうだ、この間チェックしたら、物干しの足がひとつ無かったんだった…。

物干しの足欠品

プラ材1mm角棒で代用します。接着して穴埋めしてもヤスリがかけられる強度を得るのは難しそうなので、ヒートペンで溶接することにしました。ヒートペンの説明書には、プラ棒などの押し出し成形品とキット等の射出成形品の溶接では強度がうんぬん、と書いてありますが、とりあえずやってみます。

ヒートペンで溶接

写真撮り忘れましたが、案の定、ヤスリかけ中に取れました…。でも、一度溶接しているので切断面はピッタリ合い、瞬間接着剤で接着したらヤスリをかけても取れない程度の強度が出ました。接着面の面積が小さくて強度が不足しそうな時には、この方法はまた使えそうです。

マホガニーで塗装。少し色合いが違うかなー。まあいいか。

修理した物干し

各パーツを取り付け、同じようにウォッシングとドライブラシ。さっそくビフォーアフター。

パーツ取り付けビフォー後面
パーツ取り付けアフター後面
パーツ取り付けビフォー前面
パーツ取り付けアフター前面

次に、付属していた便所煙突があまありに貧相なので自作します。

付属の便所煙突

プラ丸棒1.0mmを4〜5cmに切って少量の瞬間接着剤をつけて2mmプラパイプに差し込み、プラパイプを2〜3mm残してカット。

※2mmプラパイプは、数年前に東急ハンズ新宿店で手に入れた物ですが、現時点(2018年2月2日)ではアマゾン、楽天で扱っている商品は見つかりませんでした…すみません。

便所煙突の製作1

切り口をヤスリで整えます。この時に手間をかけてトンガリ帽子や円錐形に削り出しても楽しいですよね。今回は2本作ることもあってちょっと手を抜いて軽くドーム形にするだけでご勘弁を。

便所煙突の製作2

これは、完成したらよく見ないとわからないので省略してもいいですが、プラパイプの側面に1mm幅彫刻刀を押し付けて、ぐるっと一周細かく縦に溝をつけていきました(写真撮るの忘れたので後から作業を再現しました)。

臭突の頭に溝をつける

頭の部分を塗装。今回はグリーンにしてみましたが、青とかグレーとかもありますよね。管の部分は、今回使用したプラ丸棒がグレーで、ちょうど塩ビパイプっぽく見えるのでこのまま塗装せずに使います。

便所煙突の製作3

そうだ、あの、便所煙突を支えてるやつ?を付けないと。名称を調べたら、臭突バンドというらしい。ということは便所煙突の正式名称は臭突!?知らなかった。うーん、ジオラマ作りは勉強になるなあ。まあ、たいして日常生活の役には立たないですけど。

0.2mm真鍮線をプラ棒に沿って曲げて、瞬間接着剤を垂らし、硬化促進剤を吹きます。細かい部分は、付け過ぎを防ぐ為に瞬間接着剤を一旦楊枝の先に付けてから付けてます。あ、これも再現写真です。

臭突バンドの接着

こっちは実際の画像。

便所煙突の製作4

頭の部分を5倍程度に薄めたフラットブラックでウォッシング、綿棒で拭って先ほどの溝に墨入れ。軽くフラットブラウンでドライブラシ。臭突バンドはフラットブラウンを塗って錆びた表現。真鍮はしっかり洗浄、脱脂してプライマーを塗らないと塗料は定着しませんが、こういう細かい部分だったら瞬間接着剤を塗ってコーティングしてから塗ると多少塗装が落ちにくいようです。手抜きプライマー?

管の部分はフラットブラックとフラットブラウンを混ぜて2〜3倍に薄めて塗り、一部に色が残るように綿棒で拭いました。

便所煙突の製作5

さて、取り付け!1mmプラ丸棒なら元々開いている穴にピッタリです。

商店長屋の裏庭

塗装前の写真もあったのでビフォーアフター。

改造前の商店長屋の建物
改造後の商店長屋の建物

ジオコレ建物コレクションは元々塗装やウェザリングがよく出来ていますが、少し手を加えるだけでよりリアルになって楽しいですよ。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。まあ、要は汚すわけですから、好みもあるでしょうけど…。

ではまた!

ジオコレ建物コレクションの改造・裏庭編

前回の薬屋さん、雑貨屋さんに続いて電気屋さん、商店長屋の基礎部分を作ります。

電気屋さん・商店長屋

と思ったのですが、せっかく商店長屋のベース部分に裏庭が表現されているので、これを生かして、もう少しリアルになるように手を加えてみたいと思います。

加工前の商店長屋の裏庭

まずは建物の基礎や飛び石などのコンクリート部の塗装。あとで土の部分は塗装するので全体的に塗装してしまいます。

最初につや消しブラックを吹きます。

商店長屋の塗装1

多用する色は、多少値段は高くなってしまいますがスプレー塗料を使っています。いまだに十数年前に買った吸い上げ式の安〜いエアブラシしか持っていないので、色の交換が面倒で…。

スプレー塗料はタミヤのマットブラックマットホワイトライトサンドが私にとっては神3?つや消し具合が見事です。ブラウン系も多用しますが、未だに、これ!という製品は見つかっていません。今、主に使っているのはタミヤのレッドブラウンで、もちろん悪くはないのですが、タミヤエナメルのフラットブラウンみたいな発色のラッカー系スプレー塗料があると嬉しいんですけどねえ。

次にMr.カラーガルグレーをエアブラシで軽〜く吹きます。ベタっと塗らずに、つぶつぶが残るくらいにすると、ざらっとした質感が出ます。

ガルグレーを軽く吹く

さて、この後ウェザリングなんですが、その過程は写真を撮り忘れてしまいました…。なので、またセメントで作る予定なので既に切り離してしまった商店長屋ベース部の表側部分を使ってウェザリング作業を再現してみました。

1.    まず塗装した状態。ちょっとガルグレー吹き過ぎたかな?

コンクリートのウェザリング1

2.    溶剤で15倍くらいに薄めたエナメルのフラットブラックを軽く流してウォッシング。だいぶ薄いですが、濃すぎて黒くなってしまった部分を綿棒等でこすって落とそうとするとガルグレーのザラザラも取れてしまう事があるので、そのまま乾燥して、なんとなく汚れ感?が出る程度の薄さで。

コンクリートのウェザリング2

3.    乾燥したら、やはり軽〜く全体的にエナメルのフラットブラウンデザートイエローをドライブラシ。

コンクリートのウェザリング3

4.    最後にエナメルのフラットホワイトで角や縁をドライブラシしてエッジを出します。

コンクリートのウェザリング4

3と4の違いが微妙?確かに…。まあ、角や縁がほんのちょと違うだけなので、お気になさらずに。

私にとっては、ウェザリング塗装にはこのタミヤエナメルの4色(フラットブラックフラットブラウンデザートイエローフラットホワイト)が必須です。神4?ちょっと語呂悪いか…。

次に、土の部分にパウダーを撒きます。使用したのはTOMIX カラーパウダー (ライトブラウン)ですが、ある程度粒の細かい、色が土系のパウダーやターフであれば何でもOKです。

固着させるのは、いわゆるボンド水溶液なら何でもいいのですが、私が使った中では草造くんがおすすめ。適度に粘度があって均一に塗りやすいし、乾燥早いし。ただ、今回は飛び石の間などの狭い場所に薄めに塗りたいので、粘度の低いリキテックスのマットメディウムを使いました。

マットメディウムを塗ったらパウダーを茶こしで均一に撒き、余分なパウダーをとんとん、と叩いて落とします。手に持てない場合は掃除機で吸い取ります。吹き飛ばしたりすると飛散して悲惨な事に…。

パウダーを撒く

さて、これで土の表現は終わり…って訳にはいきません。粒が荒くて、あまりリアルとは言えませんよね。

パウダーを撒いた状態

指で触ってもパウダーが落ちないくらいまで充分に乾燥させてから、リキテックスのカラージェッソ・バーントアンバーを塗ります。だいぶ土っぽくなったでしょ?

バーントアンバーを塗った状態1
バーントアンバーを塗った状態2

でも、これだと掘り返したばかりの湿った土みたいなので、15倍位に薄めたエナメルのデザートイエローをところどころに薄く塗って少し土を乾いた感じにしてみます。デザートイエローが濃すぎると不自然になるので、少しずつ塗ります。

デザートイエローで乾いた土の表現

乾燥したら、緑系のターフを撒いて草を生やします。飛び石の間とか、端っことか、草の生えていそうな場所にマットメディウムを塗って上からターフをぱらぱらと撒き、叩き落とすか、掃除機て吸って余分なターフを落とします。

ターフを撒く

ターフは家にあった緑系の何種類かを混合して使ってますが、KATOで日本の草はらというシリーズが出ているのを最近知りました。なかなか自然な色合いで良さそうなので、今度使ってみたいですね。

砂利の表現にバラストも少量撒きました。

少し背の高い草をグラスセレクションダークグリーンを使って表現。草を立たせるのに静電気を利用するとかいろいろなやり方があるみたいですが、私はごく簡単な方法で。

まず人差し指と親指でつまんで撚りあわせ、繊維の方向を揃えます。おしぼりなどを用意して指を湿らせながらやるとやりやすいです。

グラスセレクションの撚りあわせ

先端をピンセットでつまんで引っ張り出し、マットメディウムを塗ったところにそっと立て、すぐに掃除機で余分なグラスを吸い取ります。

グラスセレクションを立てる

裏庭には何か小物などを置く予定なので、今の段階ではこのくらいにしておきましょう。

商店長屋裏庭ひとまず完成

ちょっと草が目立ちすぎるかな?同じ高さの草ばかりで不自然だし。なのでハサミで切って調整。切り口が揃って不自然に見えてしまわないように、上の方からハサミを入れます。

草をハサミで調整

こんな感じでどうでしょう?

商店長屋の裏庭ひとまず完成その2

試しに建物を置いて撮影してみたけど、まだ建物のウェザリングをしてないので違和感ありますね…。

商店長屋の裏庭その2

ついでに電気屋さんの裏庭もやってみましたが、電気屋さんの建物は以前に軽くウェザリングしてあるので、多少は雰囲気が合ってますかね?

電気屋さんの裏庭次回は商店長屋の建物の加工やウェザリングをやってみたいと思います。

ではまた!

建物の基礎をセメントで作る

さて、やっとまとまった時間が取れたのでNゲージレイアウトの製作を再開したのですが、さっそく地味でマニアックな作業…。興味を持ってくれる方がいるかどうかはわかりませんが、いちおう書いておきましょう。

建物は主にジオコレの建物コレクションの物を使う予定ですが、建物のベース部分がそのまま使えない場合は、基礎部分は自分で作ることにします。

使うのはダイソーの仕上げ用セメント。コンクリートなんだからセメントを使えばいいだろうという単純な発想。自然な割れや剥落もいい味が出るし、うまくいけば塗装しなくていいかも。

まずは角の雑貨店さんと薬屋さん。

薬屋と角の雑貨屋元のベース部分だと歩道が邪魔なので切断。

薬屋と角の雑貨屋の元のベースタミヤ・薄刃クラフトのここういう時にはタミヤの薄刃クラフトのこを愛用してますが、もう使いまくってコーティング剥げてサビ出てます…。でも、まだまだ切れるうちは使って、付属していた替刃は温存しています。われながらケチですねえ…。

加工した薬屋と角の雑貨屋のベース

LED配線用の穴も開けます。見えない場所だと思うと作業が雑ですねえ…。

建物の内側に沿って1mm角棒を貼り付けます。電飾した時に接地面からの光漏れを防止するのと、接地面の隙間が無いように調整する際に下側の爪をとってしまう場合が多いので、取り付け時のガイド用に。

建物ベース部の加工

角棒のように接着面が少なく、かつ外観上影響がない場所の接着は瞬間接着剤+スプレープライマー (瞬間接着剤用硬化促進剤)を使うのが作業も早くていいのですが、この硬化剤の匂いだけはなかなか慣れません…。なんとかならないんですかねえ。

ゴム系接着剤で建物のベースを貼り付け、基礎のセメントを入れる部分をL字プラ棒を両面テープで貼り付けて仕切ります。側溝と道路はしっかりマスキング。でも多少は浸透してしまうんですが、それは仕上げ時に修正する予定。

セメント流し込みの準備

いよいよダイソー100均セメントの登場。仕上げ用とはいえ多少は砂利が含まれているので、茶漉しで振るって大きな砂利は取り除きます。そういえば紙コップと茶漉しもダイソーだったかな。ダイソー率高し。

セメントの準備

水を入れて割り箸等で練るのですが、量が少ないと袋の説明書きの分量だと水は何ccみたいなレベルになってしまうので、水を少しずつ加えて割り箸で練りながら様子を見ます。

あ、写真を撮り忘れてしまいましたが、とろっとして、でも割り箸の先からは落ちない、くらいが作業がしやすいかと。マヨネーズくらい、という表現もありましたね。

狭い場所にセメントを入れるので、直接流し込もうとすると周りに漏れて大変な事になる事が(経験済み)。なので割り箸や楊枝の先につけて少しずつ置くようにしていきます。あ、今回は忘れてしまいましたが、セメントの厚みが薄い時にはセメントを塗る面にゴム系の接着剤などを塗っておくと割れた時に剥落しにくくなります。

セメント塗り

大体入れ終わったら綿棒や楊枝で余分なセメントを取り除いたり表面を整えたり。セメントの水分を吸ってしまうと固まりにくくなるので、綿棒は水を含ませてから使います。

セメントの表面を整える

さて、一晩おいたのがこちら。

固まったセメント

あとは、紙やすりで表面を整えればOK。表面はザラザラでいいのですが、あまり荒い紙やすりでは木材と違って引っ掛からずに削りにくいので、#120あたりがちょうどいいいかも。

やすりがけ中にあちらこちらで表面が剥落…味があるということで残すか、修正するかはまたセメントを使う時に考えましょう。

セメント表面の剥落
セメント表面の剥落2

ともかく、まずまずコンクリートっぽいかな?

雑貨屋さと薬屋の基礎1

セメントは少々扱いが面倒なところもありますが、安いし、塗装しなくてもそれなりに見えるし、コンクリートの表現に困ったら試してみるのも面白いのではないでしょうか。

ではまた!

おもちゃ用Wi-Fiカメラ「コミカム」をラジコンの車載カメラにしてみた

実は、私は車も好きで、愛車はパンダトレノ、いわゆるハチロクです。

居酒屋「はや正」号
居酒屋「はや正」号

まあ、もちろん皆さまお気付きでしょうが、実車ではなく、ドリフトに特化した約1/42のラジコン、ドリフトパッケージナノです。

なんとかドリフトをマスターしようと一時期盛んに練習しましたが、全然上達せず…なので、しばらくディスプレイモデル化していました。しかし、昨日知り合いのお宅にお邪魔して新年会をしていた時、子供がマリオカートのラジコンで遊んでいるのを見て、そうだ、コミカムでラジコンのドライバー視点の映像を撮ってみよう、と思い立ちました。

例によってスチレンボードにブリキを両面テープで貼り、やはり両面テープで車体に貼ります。ボディの上に貼ると視点が高くなりすぎるので、残念ながら外しました。

86にコミカム取り付け

Nゲージ車両と違ってスピードもあり、壁にぶつかるとマグネットだけだとズレてしまうので、ちょっと格好悪いけどマスキングテープで固定。

コミカムをテープで固定

走らせるのは、以前作ったラジコン用サーキット。

自作サーキット

しかし、この大きさ(600×900)のサーキットをドリフトを駆使して走るのはすごい高度なテクニックが必要です。私の腕前では全然ダメですが、何回も撮影をやり直して、ぶつかりながらもなんとか3周した映像がこちらです。あ、正確には3周目前で壁に激突して止まってますが…

特に2、3周目はスピードがあって迫力はありますが、速すぎてあまり実車感はないですねえ。私程度のドリフト技術では、もっとゆっくり、ちゃんとグリップ走行できる?ラジコンでやった方が楽しいかも。もちろん、ドリフトが得意な方はもちろんこのドリフトパッケージナノで相当楽しめるでしょうね。ラジコンを持っている方は、コミカムを使ってドライバー視点で運転したり、撮影したりしてみたら楽しいのではないでしょうか。

ではまた!