さて、次は駅前の舗装をしようと思いますが、けっこう広いスペースなのに何も変化がないのは寂しいので、マンホールを置くことにします。で、まずマンホールの製作から。
販売されているNゲージサイズのマンホールを検索すると、すぐに手に入るのはこばる マンホールと側溝のフタくらいのようですね。もちろん、こばるさんのキットなら十分使える物だとは思いますが、はやまさ鉄道の社訓?は「お金使うな頭を使え」「お金かけるな手間かけろ」。というわけで、けっこう手間はかかりますが何とか工夫して作ってみました。もちろん、高価な工作機械などは我が家いや我が社にはありませんので、コツコツと手作業で。エッチングなら作れそうですが、まだ道具も持ってないし、いずれ挑戦してみたいと思っています。
まず、プラ丸棒3mmの断面をしっかり直角になるように断面をヤスリで整え、3〜4cmに切ります。
マンホールの蓋の紋様は、複雑なものはちょっと手作業では難しいので、一番単純な格子状のもので。プラ棒をバイスに固定し、小さく切ったハセガワ モデリングメッシュ 正方形PA-42をヒートペンで押し付け、メッシュの跡をつけます。慣れないとなかなかきれいに出来ませんが、ヤスリがけをすればやり直せるので、気に入った出来になるまで何回でもやっちゃいます。
ピンセットの先を押し付けて、2ヶ所の穴の表現。丸ではなく、少し横長にするのがポイント。
次にプラパイプ肉薄 外径4.0mmの断面を、やはり直角をしっかりとって断面を整え、先ほどのプラ棒より1cmほど短くカットします。バリもきれいに取ります。
プラ棒にごく少量の瞬間接着剤を付けてプラパイプに差し込み、断面を同じ面にそろえて接着。
今回はセメントを厚さ2mm程度入れて舗装するので、それ以下の厚さに切ります。この薄さでも、エッチング製精密ノコギリを使うときれいに切れます。
さて塗装。今回、3個作ったけど1個は切り離した瞬間に飛んでいってしまって見つからない…。探す時間がもったいないので、また作れる物はさっさとあきらめます。
色は、錆びつつも表面がテカテカになったあの感じ?をなんとか表現できないかと、黒鉄色2、レッドブラウン1、フラットベース少々でやってみました。もう少し黒鉄色が多くてもいいかな?せっかくの溝が埋まったりしないよう、エアブラシで薄めに少しずつ吹きます。
クレオス ウェザリングパステルセット1の「サンド」を 綿棒の先に付けて溝に刷り込み、新しい綿棒で表面を拭き、余分なパステルを除きます。普段は固形のパステルを削って使うのですが、自分で削るとここまできめ細かく出来ないので。
最後に、2個の穴をタミヤエナメル フラットブラックを5倍くらいに薄めて面相筆でスミ入れ。周りの溝に回らないようにごく少量で。まあ、回っちゃったらまたパステル刷り込みからやり直します。
完成!
いやあ、手間かかりましたね…さて、次は駅前の舗装です。
建物の基礎を作った時と同じようにダイソーのセメントを使います。よろしければ以前のブログ建物の基礎をセメントで作るもご覧くださいませ。
仕上げ用がなくなってしまったので補修用を使用。仕上げ用より大粒の砂利が多く含まれるのでしっかりふるって取り除きます。最近、小さい金槌を導入。トントン茶漉しを叩くと早くできる、ような気がします。
ふるった後に残った砂利が天然石だけにいい感じ。取っておいていずれ使おうかと思ってます。
セメントに水を入れて混ぜ(詳しくはブログ建物の基礎をセメントで作るをご覧ください)、今回は木工ボンドを塗った上にだあっと流し込み、大まかにならしたら裏側から金槌でトントン叩いて平らにします。マンホールは今回作ったものではなく、以前作ってボツにしたものを仮置きして、はめる場所を作ります。そうすれば、せっかく作ったマンホールが汚れたりするのを気にしないで作業が出来ますから。
一晩置いて固めました。いい感じのひび割れも入ってます。水を多めに混ぜることにより、固まる過程で少し収縮して自然に亀裂が入る、らしい?詳しいメカニズムはわかりませんが…。
仮置きのマンホールを取って、凹凸のあるところを紙ヤスリで整えます。せっかくのヒビ割れが削りカスで埋まってしまうので、裏側から金槌で叩いてカスを浮かせ、掃除機で吸い取ります。ついでにしつこく叩いてみたら、新たなひび割れも出来ました。でも、けっこうな衝撃が加わっているようなので、他の部分の破損には十分に注意が必要です。
少し色が白っぽいし、ひび割れも目立たないので、タミヤエナメル フラットブラックを15倍くらいに薄めてウォッシング、をしたら黒すぎました…。
いったんヤスリで削り落とし、様子をみながら薄めていったら、多分30倍くらいになったかな?こんな感じでどうでしょう。
さて。あとは最初に作ったマンホールをはめるだけ…と思ったら、ヤスリで削った分マンホール用の穴が浅くなっていて、厚さ2mm弱のマンホールを1mmに削るという苦行を経て、なんとかはまりました。
いつものことながら、またこういう写真を撮るのに時間使ってるからなかなか作業が進まないんですよねえ。
ではまた!