ジオコレ建物コレクションの改造・裏庭編

前回の薬屋さん、雑貨屋さんに続いて電気屋さん、商店長屋の基礎部分を作ります。

電気屋さん・商店長屋

と思ったのですが、せっかく商店長屋のベース部分に裏庭が表現されているので、これを生かして、もう少しリアルになるように手を加えてみたいと思います。

加工前の商店長屋の裏庭

まずは建物の基礎や飛び石などのコンクリート部の塗装。あとで土の部分は塗装するので全体的に塗装してしまいます。

最初につや消しブラックを吹きます。

商店長屋の塗装1

多用する色は、多少値段は高くなってしまいますがスプレー塗料を使っています。いまだに十数年前に買った吸い上げ式の安〜いエアブラシしか持っていないので、色の交換が面倒で…。

スプレー塗料はタミヤのマットブラックマットホワイトライトサンドが私にとっては神3?つや消し具合が見事です。ブラウン系も多用しますが、未だに、これ!という製品は見つかっていません。今、主に使っているのはタミヤのレッドブラウンで、もちろん悪くはないのですが、タミヤエナメルのフラットブラウンみたいな発色のラッカー系スプレー塗料があると嬉しいんですけどねえ。

次にMr.カラーガルグレーをエアブラシで軽〜く吹きます。ベタっと塗らずに、つぶつぶが残るくらいにすると、ざらっとした質感が出ます。

ガルグレーを軽く吹く

さて、この後ウェザリングなんですが、その過程は写真を撮り忘れてしまいました…。なので、またセメントで作る予定なので既に切り離してしまった商店長屋ベース部の表側部分を使ってウェザリング作業を再現してみました。

1.    まず塗装した状態。ちょっとガルグレー吹き過ぎたかな?

コンクリートのウェザリング1

2.    溶剤で15倍くらいに薄めたエナメルのフラットブラックを軽く流してウォッシング。だいぶ薄いですが、濃すぎて黒くなってしまった部分を綿棒等でこすって落とそうとするとガルグレーのザラザラも取れてしまう事があるので、そのまま乾燥して、なんとなく汚れ感?が出る程度の薄さで。

コンクリートのウェザリング2

3.    乾燥したら、やはり軽〜く全体的にエナメルのフラットブラウンデザートイエローをドライブラシ。

コンクリートのウェザリング3

4.    最後にエナメルのフラットホワイトで角や縁をドライブラシしてエッジを出します。

コンクリートのウェザリング4

3と4の違いが微妙?確かに…。まあ、角や縁がほんのちょと違うだけなので、お気になさらずに。

私にとっては、ウェザリング塗装にはこのタミヤエナメルの4色(フラットブラックフラットブラウンデザートイエローフラットホワイト)が必須です。神4?ちょっと語呂悪いか…。

次に、土の部分にパウダーを撒きます。使用したのはTOMIX カラーパウダー (ライトブラウン)ですが、ある程度粒の細かい、色が土系のパウダーやターフであれば何でもOKです。

固着させるのは、いわゆるボンド水溶液なら何でもいいのですが、私が使った中では草造くんがおすすめ。適度に粘度があって均一に塗りやすいし、乾燥早いし。ただ、今回は飛び石の間などの狭い場所に薄めに塗りたいので、粘度の低いリキテックスのマットメディウムを使いました。

マットメディウムを塗ったらパウダーを茶こしで均一に撒き、余分なパウダーをとんとん、と叩いて落とします。手に持てない場合は掃除機で吸い取ります。吹き飛ばしたりすると飛散して悲惨な事に…。

パウダーを撒く

さて、これで土の表現は終わり…って訳にはいきません。粒が荒くて、あまりリアルとは言えませんよね。

パウダーを撒いた状態

指で触ってもパウダーが落ちないくらいまで充分に乾燥させてから、リキテックスのカラージェッソ・バーントアンバーを塗ります。だいぶ土っぽくなったでしょ?

バーントアンバーを塗った状態1
バーントアンバーを塗った状態2

でも、これだと掘り返したばかりの湿った土みたいなので、15倍位に薄めたエナメルのデザートイエローをところどころに薄く塗って少し土を乾いた感じにしてみます。デザートイエローが濃すぎると不自然になるので、少しずつ塗ります。

デザートイエローで乾いた土の表現

乾燥したら、緑系のターフを撒いて草を生やします。飛び石の間とか、端っことか、草の生えていそうな場所にマットメディウムを塗って上からターフをぱらぱらと撒き、叩き落とすか、掃除機て吸って余分なターフを落とします。

ターフを撒く

ターフは家にあった緑系の何種類かを混合して使ってますが、KATOで日本の草はらというシリーズが出ているのを最近知りました。なかなか自然な色合いで良さそうなので、今度使ってみたいですね。

砂利の表現にバラストも少量撒きました。

少し背の高い草をグラスセレクションダークグリーンを使って表現。草を立たせるのに静電気を利用するとかいろいろなやり方があるみたいですが、私はごく簡単な方法で。

まず人差し指と親指でつまんで撚りあわせ、繊維の方向を揃えます。おしぼりなどを用意して指を湿らせながらやるとやりやすいです。

グラスセレクションの撚りあわせ

先端をピンセットでつまんで引っ張り出し、マットメディウムを塗ったところにそっと立て、すぐに掃除機で余分なグラスを吸い取ります。

グラスセレクションを立てる

裏庭には何か小物などを置く予定なので、今の段階ではこのくらいにしておきましょう。

商店長屋裏庭ひとまず完成

ちょっと草が目立ちすぎるかな?同じ高さの草ばかりで不自然だし。なのでハサミで切って調整。切り口が揃って不自然に見えてしまわないように、上の方からハサミを入れます。

草をハサミで調整

こんな感じでどうでしょう?

商店長屋の裏庭ひとまず完成その2

試しに建物を置いて撮影してみたけど、まだ建物のウェザリングをしてないので違和感ありますね…。

商店長屋の裏庭その2

ついでに電気屋さんの裏庭もやってみましたが、電気屋さんの建物は以前に軽くウェザリングしてあるので、多少は雰囲気が合ってますかね?

電気屋さんの裏庭次回は商店長屋の建物の加工やウェザリングをやってみたいと思います。

ではまた!

建物の基礎をセメントで作る

さて、やっとまとまった時間が取れたのでNゲージレイアウトの製作を再開したのですが、さっそく地味でマニアックな作業…。興味を持ってくれる方がいるかどうかはわかりませんが、いちおう書いておきましょう。

建物は主にジオコレの建物コレクションの物を使う予定ですが、建物のベース部分がそのまま使えない場合は、基礎部分は自分で作ることにします。

使うのはダイソーの仕上げ用セメント。コンクリートなんだからセメントを使えばいいだろうという単純な発想。自然な割れや剥落もいい味が出るし、うまくいけば塗装しなくていいかも。

まずは角の雑貨店さんと薬屋さん。

薬屋と角の雑貨屋元のベース部分だと歩道が邪魔なので切断。

薬屋と角の雑貨屋の元のベースタミヤ・薄刃クラフトのここういう時にはタミヤの薄刃クラフトのこを愛用してますが、もう使いまくってコーティング剥げてサビ出てます…。でも、まだまだ切れるうちは使って、付属していた替刃は温存しています。われながらケチですねえ…。

加工した薬屋と角の雑貨屋のベース

LED配線用の穴も開けます。見えない場所だと思うと作業が雑ですねえ…。

建物の内側に沿って1mm角棒を貼り付けます。電飾した時に接地面からの光漏れを防止するのと、接地面の隙間が無いように調整する際に下側の爪をとってしまう場合が多いので、取り付け時のガイド用に。

建物ベース部の加工

角棒のように接着面が少なく、かつ外観上影響がない場所の接着は瞬間接着剤+スプレープライマー (瞬間接着剤用硬化促進剤)を使うのが作業も早くていいのですが、この硬化剤の匂いだけはなかなか慣れません…。なんとかならないんですかねえ。

ゴム系接着剤で建物のベースを貼り付け、基礎のセメントを入れる部分をL字プラ棒を両面テープで貼り付けて仕切ります。側溝と道路はしっかりマスキング。でも多少は浸透してしまうんですが、それは仕上げ時に修正する予定。

セメント流し込みの準備

いよいよダイソー100均セメントの登場。仕上げ用とはいえ多少は砂利が含まれているので、茶漉しで振るって大きな砂利は取り除きます。そういえば紙コップと茶漉しもダイソーだったかな。ダイソー率高し。

セメントの準備

水を入れて割り箸等で練るのですが、量が少ないと袋の説明書きの分量だと水は何ccみたいなレベルになってしまうので、水を少しずつ加えて割り箸で練りながら様子を見ます。

あ、写真を撮り忘れてしまいましたが、とろっとして、でも割り箸の先からは落ちない、くらいが作業がしやすいかと。マヨネーズくらい、という表現もありましたね。

狭い場所にセメントを入れるので、直接流し込もうとすると周りに漏れて大変な事になる事が(経験済み)。なので割り箸や楊枝の先につけて少しずつ置くようにしていきます。あ、今回は忘れてしまいましたが、セメントの厚みが薄い時にはセメントを塗る面にゴム系の接着剤などを塗っておくと割れた時に剥落しにくくなります。

セメント塗り

大体入れ終わったら綿棒や楊枝で余分なセメントを取り除いたり表面を整えたり。セメントの水分を吸ってしまうと固まりにくくなるので、綿棒は水を含ませてから使います。

セメントの表面を整える

さて、一晩おいたのがこちら。

固まったセメント

あとは、紙やすりで表面を整えればOK。表面はザラザラでいいのですが、あまり荒い紙やすりでは木材と違って引っ掛からずに削りにくいので、#120あたりがちょうどいいいかも。

やすりがけ中にあちらこちらで表面が剥落…味があるということで残すか、修正するかはまたセメントを使う時に考えましょう。

セメント表面の剥落
セメント表面の剥落2

ともかく、まずまずコンクリートっぽいかな?

雑貨屋さと薬屋の基礎1

セメントは少々扱いが面倒なところもありますが、安いし、塗装しなくてもそれなりに見えるし、コンクリートの表現に困ったら試してみるのも面白いのではないでしょうか。

ではまた!

おもちゃ用Wi-Fiカメラ「コミカム」をラジコンの車載カメラにしてみた

実は、私は車も好きで、愛車はパンダトレノ、いわゆるハチロクです。

居酒屋「はや正」号
居酒屋「はや正」号

まあ、もちろん皆さまお気付きでしょうが、実車ではなく、ドリフトに特化した約1/42のラジコン、ドリフトパッケージナノです。

なんとかドリフトをマスターしようと一時期盛んに練習しましたが、全然上達せず…なので、しばらくディスプレイモデル化していました。しかし、昨日知り合いのお宅にお邪魔して新年会をしていた時、子供がマリオカートのラジコンで遊んでいるのを見て、そうだ、コミカムでラジコンのドライバー視点の映像を撮ってみよう、と思い立ちました。

例によってスチレンボードにブリキを両面テープで貼り、やはり両面テープで車体に貼ります。ボディの上に貼ると視点が高くなりすぎるので、残念ながら外しました。

86にコミカム取り付け

Nゲージ車両と違ってスピードもあり、壁にぶつかるとマグネットだけだとズレてしまうので、ちょっと格好悪いけどマスキングテープで固定。

コミカムをテープで固定

走らせるのは、以前作ったラジコン用サーキット。

自作サーキット

しかし、この大きさ(600×900)のサーキットをドリフトを駆使して走るのはすごい高度なテクニックが必要です。私の腕前では全然ダメですが、何回も撮影をやり直して、ぶつかりながらもなんとか3周した映像がこちらです。あ、正確には3周目前で壁に激突して止まってますが…

特に2、3周目はスピードがあって迫力はありますが、速すぎてあまり実車感はないですねえ。私程度のドリフト技術では、もっとゆっくり、ちゃんとグリップ走行できる?ラジコンでやった方が楽しいかも。もちろん、ドリフトが得意な方はもちろんこのドリフトパッケージナノで相当楽しめるでしょうね。ラジコンを持っている方は、コミカムを使ってドライバー視点で運転したり、撮影したりしてみたら楽しいのではないでしょうか。

ではまた!

おもちゃ用Wi-Fiカメラ「コミカム」をNゲージ用車載カメラにしてみた・夜行撮影編

さて、おもちゃ用 Wi-fiカメラ「コミカム」シリーズ、今回は夜行の撮影に挑戦。

コミカムで夜行の撮影
夜行撮影の様子。怪しく青く光っているのがコミカムのLED

本来ならレイアウトのLED以外の照明は使わないで撮影したいところですが、さすがにそれでは暗すぎて何が写ってるのか全くわかりません。なので、電球を調光器で調整して最小限の照明をあてています。写真で夜景や夕景を撮影する時にも同じようにしています。

では前面展望からご覧ください。とにかく暗いです…。

https://hayamasa-railway.com/comicam_img/comicam_frontview_night_r.MOV

https://hayamasa-railway.com/comicam_img/comicam_frontview_night_l.MOV

次は車窓映像。ますます暗いです…

https://hayamasa-railway.com/comicam_img/comicam_windowview_night.mp4

さて、おもちゃ用 Wi-fiカメラ「コミカム」シリーズはひとまず今回で一区切りしたいと思います。新しいレイアウト製作もすっかりサボってるし…。

自分でレイアウトを作って、そのレイアウトを自分が運転手になった気分で前面展望を見ながら走るというのは、ちょっと大袈裟かもしれませんが、子どもの頃からの夢でした。その夢を手ごろな値段で、かつ難しい技術や加工も必要なく手軽にかなえてくれたコミカムに感謝ですね。

※車載カメラ映像ロングバージョンをYouTubeにアップしてありますので、よろしければご覧くださいませ

がーん、さっき見てみたら、コミカムが私の買った時の値段より500円も安くなってる…1月4日午前9時59分までの限定価格らしいですけど。欲しい方はチャンス?

ではまた!