舗装道路の製作2・道路の舗装

道路を板に固定

さて、今回はいよいよ舗装道路の製作。まず、側溝の蓋とグレーチングの部分をしっかりマスキングして、板に固定。側溝のない場所は側溝と同じ1mmの高さになるようにプラ角棒を貼っています。

今回使うダイソーのセメントに関してはブログ建物の基礎をセメントで作るで詳しく解説していますので、そちらもご覧ください。

セメントを振るいにかける

ダイソーのセメントを茶こしでふるいにかけ、大きめの砂利を取り除きます。

セメントに水を加えて混ぜる

水を加えて混ぜます。マヨネーズくらいの硬さにします。

スチレンボードに接着剤を塗る

セメントが剥がれない様に、スチレンボードに薄く均等にゴム系接着剤を塗ります。どの接着剤が一番いいのかは全てを試してないのでわかりませんが、まあ、迷った時はこれですよね。

セメントを塗る

セメントをヘラなどでスチレンボードに塗って平らにならします。厚みは1mmなので、量の塗り過ぎに注意。私は塗り過ぎてしまって、逆に取り除くために周囲にセメントがこぼれまくりでもう大変…。くれぐれもテーブルや床、服などを汚さない様に注意しましょう。

マスキングテープを剥がす

完全に固まる前にマスキングテープを剥がします。もう忘れてしまいましたが、たぶん塗って1時間後くらいだったかなあ。

一晩置いたセメント
マンホールの穴をあける

一晩置いて、角棒も取り除きます。けっこう凸凹になってしまったので、写真は撮り忘れましたが、もう一度マスキングしなおして表面を粗めの紙やすりで平らにしました。#80〜#120くらいだったかなあ。硬化する前にマンホールを置いて置き場所を作ろうとした筈なんですが、うまくいかなかった様ですね。あまりよく覚えてないんですが…。なのでハセガワカッティングテンプレート 円形状定規でケガいてヤスリで穴を作ってます。これもあると便利なツールですね。

路面の修正
パステルを粉にする
パステルで塗装

マンホールを穴に入れ、隙間を少量のセメントで埋めたのですが、水分があっという間に吸われてしまい、同じ様には固まってくれません。うまくいけば塗装しなくてもアスファルトっぽくなってくれることを期待しましたが、これからも修正が必要になることを考え、また、ヤスリがけの後も少し気になるし、やはり塗装をすることにしました。塗装する前に少しだけ曲げたりして、ヒビを入れます。いい感じに入ってくれました。側溝の蓋、グレーチング、マンホールをマスキングして塗装します。塗装は、パステル(NOUVEL CARRE PASTELノーベルカレーパステルw003)をカッターで削って粉にし、同量か、少し少ないくらいの マットメディウム で溶いて、筆でトントンと道路につけていきます。パステルの粉っぽさが残る様に、あまり押し付けないで少しづつ撒いていく感じでしょうか。せっかくのヒビ割れも消えてしまわない様に気をつけないと。

使ったのは毛先の硬いぼかし筆。筆というより刷毛?思いっきり値札写ってますね…。

フラットブラックでウォッシング
ウォッシングやり過ぎ?

完全に乾いてから、ごく薄ーくした…10〜15倍くらいかな?エナメルのフラットブラックでウォッシングして凹凸やひび割れを目立たせます。擦ったりすると塗料も取れてしまうので、少量をチョンチョンとのせていく感じ。うーん、ちょっと濃過ぎたか?

塗装のし直し

よく覚えてないんですが、何回か塗装し直したかな?何箇所かセメントが剥がれて修正したりも。

道路をボードに貼り付け

そして、ベースボードにスチのりで貼り付け。まだ道路以外の地面は出来ていません。

魚屋前の道路

これは現在の様子。

喫茶店前の道路

さて、いかがだったでしょうか、セメントを使った舗装道路の製作。こんな面倒なやり方を真似しようなんて方はそうはいないとは思いますが…。

石膏を使っても自然なひび割れは出来るのですが、表面を塗装するとヒビの奥の白さが目立ってしまい、スミ入れすると逆に目立って不自然に見えたので、スミ入れしなくても元々の色でヒビが自然に見えるセメントを使いました。でも、ごく薄めのスミ入れを行うなどの工夫次第では石膏でもいいのかもしれません。とにかくセメントは扱いづらいので、いずれ石膏で挑戦してみたいと思います。

ではまた!

舗装道路の製作1・側溝の蓋・グレーチングの製作

今回は、ブログを始めた頃にはもうすでに出来上がっていてブログにはまだ書いていなかったNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」の道路の製作方法についてお問い合わせをいただいたので、何とか思い出しながら書いてみたいと思います。

舗装道路の表現にはいろいろな方法がありますが、私が以前製作したNゲージレイアウト「渓上里村」やミニジオラマの舗装道路にはターナー 水性グレインペイントを使いました。細かい粒子が入っていて、ザラザラの質感が得られます。私は「浅灰」「深灰」を約半々で混ぜて使いましたが、舗装したてなら濃く、古い道路は薄くなど、混ぜる割合によって様々な状態の舗装を表現出来そうですね。完全に乾燥してから、エナメルのデザートイエローを薄ーく薄めて…10〜15倍くらいだったかな?でウォッシングしました。

渓上里駅停留所
渓上里駅停留所

うーん、今見ると看板灯がいーかげんだなあ…。まあしょうがない。

ダイソーのセメント

今作っているNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」では、道路のヒビ割れも表現したいと思い、いろいろな手法を試す為にまずミニジオラマ「踏切のある風景」を製作。結果、自然なヒビを表現するため、セメントを使うことにしました。

舗装についてはまた後で詳しく書きますが、その前に側溝の蓋、グレーチング、マンホールを作ります。マンホールについてはブログ「マンホールの製作と駅前の舗装」に書いていますのでそちらをご覧ください。あ、道路の舗装も基本的にこのブログに書いてある駅前の舗装と同じやり方ですが、さらに道路の方は少し塗装をしています。それも後で詳しく書きます。

まず、側溝の蓋から。Nゲージレイアウト「渓上里村」ではKATO Nゲージ 側溝 に前述のグレインペイント浅灰を塗り、デザートイエローでウォッシングして使っていますが、今回はもう少しリアルにしようと、蓋を一枚ずつ作る事にしました。

しました、って簡単に決めたものの、計算したら120枚くらいは必要…。

大きさは4mm×3mmにして0.5mm厚プラ板から切り出そうとしましたが、長さはともかく、幅は0.1mmでも違えば並べた時に目立ってしまいます。仕方なく、お金かけるな手間かけろ、のモットーはとりあえず忘れて、エバーグリーン プラボウ 平棒 0.5 厚 3.2 幅 70EG126を購入。

まずは塗装から。

プラ棒の塗装1

台紙(24缶入り缶ビールの箱の段ボール)にプラ棒を固定し

側溝の蓋の塗装2

つや消しブラックを吹き

側溝の蓋の塗装3

パステルをカッターで削って粉にして、同量か、少し少なめのマットメディウム と混ぜ、少しまだらになるように筆でパタパタとのせていきます。パステルはNOUVEL CARRE PASTEL(ノーベルカレーパステル)の灰色w003、w004、茶色の142を順番にのせました。私はバラで買ってますが、通販ではセット売りしか見つからない…。とりあえず、色数の多いセットのリンクを載せておきます。でも、少々お高いですね…。

NOUVEL CARRE PASTEL ヌーベルカレーパステル 96色セット紙箱入 NCT-96

これを4mmにカットするのですが、きちんと直角にカットしないと並べた時に隙間が出来てしまいます。しかも大量に作らなければならない…こういう時に役に立つ工具が「チョッパー」なのですが、調べて見ると、やっぱり高い。で、以前にブログに書いたように、自分で作ってしまいました。詳しくはブログ「百均の材料でチョッパー(工具)を作ってみた」をご覧ください。

百均チョッパー
百均チョッパー

まあ、自分で作るのも大変だし…という方は、買ってしまいましょう。本当は私も欲しい。でもやっぱり高い…。

側溝の蓋をチョッパーでカット

さて、ザクザクと切っていきます

カットした側溝の蓋

大量です…

側溝の蓋に切り欠き

1mm幅の彫刻刀で切り欠きを入れます。ちゃんと治具を作ろうかと考えましたが、どんな治具にするか考えてる時間がもったいないからやっちゃえ、ということで手作業。一応ガイドはつけましたが、大変でした…三日間くらいはこれだけをやっていたような…

写真を撮り忘れてますが、このままだと切断面の白が目立つので、台紙に両面テープを貼り、そこにマスキングテープを粘着面を上にして貼って、側溝の蓋を裏返して貼り、切断面と側面につや消しブラックを吹きました。あまり一度にたくさんの量を吹くと蓋の表側に塗料が回ってしまうので少しずつ。でも、十数枚は回ってしまい、塗装をし直しました。

次にグレーチング。

モデリングメッシュを切り出す

まず、ハセガワ トライパーツ モデリングメッシュ 正方形・ PA42から6マス×6マス分を切り出します。側面のバリをヤスリでしっかり落として、平らにしましょう。このモデリングメッシュはマンホールの作成にも使っています。

グレーチングの作成1

プラ棒 0.56mm角 をo.5mm厚のプラ板に瞬間接着剤で直角に貼ります。

グレーチングの作成2

フラットブラックとレッドブラウンを吹きます

グレーチングの作成3

プラ板にマットメディウム を塗り、グレーチングの中に生えた草に見立てた緑系のパウダーを撒いて、パウダーの上に乗せる様に、側面にマットメディウムを塗ったメッシュをプラ棒にくっつけるように置きます

グレーチングの作成4

固定したら、今度はメッシュの反対側にもマットメディウムを塗り、直角にプラ板棒をプラ板に貼ります。接着強度を確保するために接着面の塗装を剥がしてます。

グレーチングの作成5

プラ板ごと四角に切り出します。こういう時はオルファ(OLFA) アートナイフプロ 平刃が便利。

グレーチングの作成6

プラ棒の部分を、側溝の蓋と同じ様にパステルで塗装。いちおうメッシュの部分をマスキングしてますが、あとでフラットブラウンで錆び塗装したのであまり意味は無かったかも…。

グレーチングの作成7

完成!

道路を切り出す

やっと道路に取りかかれます…。スチレンボード 2mm 厚 を道路の形に切り出し出します。

側溝の蓋の接着

側溝の蓋をずれない様に並べるため、アルミのアングルに道路を両面テープ+マスキングテープで貼り付けてガイドにします。ガイドにする面には両面テープを貼り、剥離紙を剥がさずに接着剤の付着を防ぎます。このようなアルミアングル は、ヤスリがけで直角を出す時のガイドとか、ひとつ持っていると何かと重宝しますよ。

グレーチングはゴム系接着剤でスチレンボードに直接貼ります。側溝は、蓋に使った3.2mm幅プラ板をフラットブラックで塗ってガイドに沿ってゴム系接着剤でスチレンボードに接着し、その上にマットメディウムを塗って一つずつ蓋をのせていきます。

側溝の蓋を運ぶトラック

トラックたちも側溝の蓋を運ぶのを手伝ってくれました。

舗装前の道路

十分に固着させて、慎重にL字アングルを剥がします。

さて、次はやっと舗装作業です。長くなるのでまた次回にしましょう。ではまた!