街灯付き電柱の製作(コンクリート電柱その2)

いよいよ街灯付き電柱をレイアウトに設置!というところからけっこう時間が空いてしまいました…すみません。今回は、街灯の配線から支柱、支線の設置まで一気にいきます。

まず、あらかじめ開けておいた穴に線を通し、電柱を入れて、真っ直ぐに立つように少量の瞬間接着剤で仮固定します。穴の大きさを電柱の径に合わせて、きっちりはまるようにすればいいのですが、電柱が直立するように垂直に穴を開けるのが難しいので、多少大きめの穴を開けて、立てるときに調整するようにしました。

にしても穴が大きすぎますが、当初は2mm径のプラパイプをそのまま使うつもりだったので2mmちょっとの穴を開けてしまいました。実際にはプラパイプを1.8mmくらいまで削ったのでブカブカに…。

切れやすい0.2mmポリウレタン線を引き回すのは怖いので、穴を通してから、予めリード線を半田付けしておいた基板にウレタン線を半田付けしました。

基板はホットメルトで固定。見かけを気にしなくていい場所での固定はホットメルトが便利です。瞬間接着剤と違って、取ろうと思えばきれいに取れてやり直しも簡単ですし。でも、樹脂は熱で変形するかもなので注意が必要なのと、糸引くのがちょっとウザいですけど。でも、百均のグルーガンを使ってるから糸引いたりして使いにくいのかもしれません。この白光のグルーガンを買おうかどうか迷い中…。

そして、予め抵抗とピンフレームを半田付けしてボードに固定した基板にリード線を接続。

あ、リード線には予めピンを半田付けしてあります。

にしても、見えないと思って裏側の配線とか本当にテキトーですね…。性格が窺い知れます…。

因みに、裏側の作業をする時には卓上譜面台を使ってます。こういう作業をするための台ってあるんですかね?まあ、もしあったとしても、この譜面台みたいに千数百円では買えないでしょうから、とりあえずオススメです。

次に電柱と地面の隙間を埋めます。穴の隙間を埋めるのにはいろいろ方法があると思いますが、私はリアルサンドと、同量のマットメディウムを混ぜて使っています。

楊枝とかニードルの先に少量付けて、細い綿峰で隙間に押し込みます。綿棒はダイソーのネイル用綿棒です。細くて便利!

舗装道路の塗装は、パステル(NOUVEL CARRE PASTELノーベルカレーパステルw003)をカッターで削って粉にし、同量か、少し少ないくらいの マットメディウムで溶いて、筆でトントンと道路につけていきます。

どうしても塗り直し部分がわかってしまいますが、時間が経つにつれて馴染んでくるかもなので、様子を見て必要に応じて修正します。

さて、これでひとまずは電柱の設置は終了ですが、またまた当初の計画には無かったことをやりたくなってしまいました。電柱の傾きを防止するための支線、支柱の設置です。相変わらず行き当たりばったり…。まあ、興味のない方にとっては支線だ支柱だと言われても何それ?でしょうけど、見れば、あー、これのことか、とわかります。

まずは支線から。材料は、とにかく細い線と細いチューブがあれば何でもいいんですが、今回は釣り糸とリード線の被覆を使ってみました。

リード線は、とにかく細い方がいいので、電柱の配線にどうかと思って買ったこちら(色違いですが)

リード線の芯線を引っこ抜き、被覆を15mmに切ります。切り口をアートナイフなどで綺麗に整えます。これが支線のカバーになります。

Mr.カラーの黄橙色で塗り、端っこは黒に。地面に接する側を斜めにカットします。これで、電柱の支線をご存じ無かった方も何を作ろうとしているのか解っていただけるのでは?そして、タミヤエナメルフラットブラウンフラットブラックを1:1で混ぜて10倍ほどに薄めてウォッシングしてウェザリング。

次に登場するのはo.3号の釣り糸。50cmくらいの長さに切り、投げ縄結びで輪を作ります。色々な結び方がありますが、この結び方が一番簡単かな?

電柱の上から輪を通し、糸を引っ張って輪を絞めて、結び目を少量の瞬間接着剤で固定してから、端糸(使わない方)を出来るだけ根本からカットします。

道路にo.5mmの穴を開け、糸に支線カバーを通してから穴を通し、裏から糸を引っ張り、ピンと張ったら裏で糸をホットメルトで固定。

カバーの接地部にマットメディウムを塗ってカバーを地面に接着。線の途中にゼリー状瞬間接着剤で球を作り、碍子を作ります。楊枝やニードルの先に瞬間接着剤を付けて、線に絡ませてチョンチョンと突いて形と位置を整え、整ったら崩れないうちに手早く硬化剤を吹いて固定します。

線はMr.カラーシルバー、碍子はMr.カラーホワイトに塗装、タミヤエナメルフラットブラウンフラットブラックを1:1で混ぜて10倍ほどに薄めてウォッシングしてウェザリング。電柱と線の付け根はタミヤエナメルフラットブラウンをちょっと濃いめ、5、6倍くらいに薄めてチョンチョンと塗り、錆を表現しました。

さて、次は支柱。プラパイプに置き換えるために切断した電柱をそのまま使います。

加工自体は、切り口を綺麗に整えて、接地部分を斜めにカットするだけです。あとは、写真は撮り忘れてしまいましたが、ブログ「街灯付き電柱の製作(コンクリート電柱その1)で紹介した、街灯取り付けバンドと同じ要領でマスキングテープで支柱の取り付けバンドを表現しました。バンドはシルバーに塗って、ウェザリングして、あとはもう上下にマットメディウム塗って置いただけです。まあ、強度が必要なところでもないですし、面倒なので補強は手抜きしました…。

これで街灯付きコンクリート電柱の設置完了!相変わらずマニアックな内容ですみません…。次は木製の電球街灯を作る予定です。