街灯付き電柱の製作(コンクリート電柱その2)

いよいよ街灯付き電柱をレイアウトに設置!というところからけっこう時間が空いてしまいました…すみません。今回は、街灯の配線から支柱、支線の設置まで一気にいきます。

まず、あらかじめ開けておいた穴に線を通し、電柱を入れて、真っ直ぐに立つように少量の瞬間接着剤で仮固定します。穴の大きさを電柱の径に合わせて、きっちりはまるようにすればいいのですが、電柱が直立するように垂直に穴を開けるのが難しいので、多少大きめの穴を開けて、立てるときに調整するようにしました。

にしても穴が大きすぎますが、当初は2mm径のプラパイプをそのまま使うつもりだったので2mmちょっとの穴を開けてしまいました。実際にはプラパイプを1.8mmくらいまで削ったのでブカブカに…。

切れやすい0.2mmポリウレタン線を引き回すのは怖いので、穴を通してから、予めリード線を半田付けしておいた基板にウレタン線を半田付けしました。

基板はホットメルトで固定。見かけを気にしなくていい場所での固定はホットメルトが便利です。瞬間接着剤と違って、取ろうと思えばきれいに取れてやり直しも簡単ですし。でも、樹脂は熱で変形するかもなので注意が必要なのと、糸引くのがちょっとウザいですけど。でも、百均のグルーガンを使ってるから糸引いたりして使いにくいのかもしれません。この白光のグルーガンを買おうかどうか迷い中…。

そして、予め抵抗とピンフレームを半田付けしてボードに固定した基板にリード線を接続。

あ、リード線には予めピンを半田付けしてあります。

にしても、見えないと思って裏側の配線とか本当にテキトーですね…。性格が窺い知れます…。

因みに、裏側の作業をする時には卓上譜面台を使ってます。こういう作業をするための台ってあるんですかね?まあ、もしあったとしても、この譜面台みたいに千数百円では買えないでしょうから、とりあえずオススメです。

次に電柱と地面の隙間を埋めます。穴の隙間を埋めるのにはいろいろ方法があると思いますが、私はリアルサンドと、同量のマットメディウムを混ぜて使っています。

楊枝とかニードルの先に少量付けて、細い綿峰で隙間に押し込みます。綿棒はダイソーのネイル用綿棒です。細くて便利!

舗装道路の塗装は、パステル(NOUVEL CARRE PASTELノーベルカレーパステルw003)をカッターで削って粉にし、同量か、少し少ないくらいの マットメディウムで溶いて、筆でトントンと道路につけていきます。

どうしても塗り直し部分がわかってしまいますが、時間が経つにつれて馴染んでくるかもなので、様子を見て必要に応じて修正します。

さて、これでひとまずは電柱の設置は終了ですが、またまた当初の計画には無かったことをやりたくなってしまいました。電柱の傾きを防止するための支線、支柱の設置です。相変わらず行き当たりばったり…。まあ、興味のない方にとっては支線だ支柱だと言われても何それ?でしょうけど、見れば、あー、これのことか、とわかります。

まずは支線から。材料は、とにかく細い線と細いチューブがあれば何でもいいんですが、今回は釣り糸とリード線の被覆を使ってみました。

リード線は、とにかく細い方がいいので、電柱の配線にどうかと思って買ったこちら(色違いですが)

リード線の芯線を引っこ抜き、被覆を15mmに切ります。切り口をアートナイフなどで綺麗に整えます。これが支線のカバーになります。

Mr.カラーの黄橙色で塗り、端っこは黒に。地面に接する側を斜めにカットします。これで、電柱の支線をご存じ無かった方も何を作ろうとしているのか解っていただけるのでは?そして、タミヤエナメルフラットブラウンフラットブラックを1:1で混ぜて10倍ほどに薄めてウォッシングしてウェザリング。

次に登場するのはo.3号の釣り糸。50cmくらいの長さに切り、投げ縄結びで輪を作ります。色々な結び方がありますが、この結び方が一番簡単かな?

電柱の上から輪を通し、糸を引っ張って輪を絞めて、結び目を少量の瞬間接着剤で固定してから、端糸(使わない方)を出来るだけ根本からカットします。

道路にo.5mmの穴を開け、糸に支線カバーを通してから穴を通し、裏から糸を引っ張り、ピンと張ったら裏で糸をホットメルトで固定。

カバーの接地部にマットメディウムを塗ってカバーを地面に接着。線の途中にゼリー状瞬間接着剤で球を作り、碍子を作ります。楊枝やニードルの先に瞬間接着剤を付けて、線に絡ませてチョンチョンと突いて形と位置を整え、整ったら崩れないうちに手早く硬化剤を吹いて固定します。

線はMr.カラーシルバー、碍子はMr.カラーホワイトに塗装、タミヤエナメルフラットブラウンフラットブラックを1:1で混ぜて10倍ほどに薄めてウォッシングしてウェザリング。電柱と線の付け根はタミヤエナメルフラットブラウンをちょっと濃いめ、5、6倍くらいに薄めてチョンチョンと塗り、錆を表現しました。

さて、次は支柱。プラパイプに置き換えるために切断した電柱をそのまま使います。

加工自体は、切り口を綺麗に整えて、接地部分を斜めにカットするだけです。あとは、写真は撮り忘れてしまいましたが、ブログ「街灯付き電柱の製作(コンクリート電柱その1)で紹介した、街灯取り付けバンドと同じ要領でマスキングテープで支柱の取り付けバンドを表現しました。バンドはシルバーに塗って、ウェザリングして、あとはもう上下にマットメディウム塗って置いただけです。まあ、強度が必要なところでもないですし、面倒なので補強は手抜きしました…。

これで街灯付きコンクリート電柱の設置完了!相変わらずマニアックな内容ですみません…。次は木製の電球街灯を作る予定です。

街灯付き電柱の製作(コンクリート電柱その1)

今製作しているNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」は、ちょっと懐かしい、でも当時としてはありきたりでごく普通の街角の風景を再現したいと思って作り始めましたので、電柱はとにかく欠かせないアイテム。そして、夜景も再現するとなると、電柱の街灯が点灯していないのは不自然…。ということで、点灯する街灯付き電柱の製作は避けて通ることはできませんでした。そして予想通り、大変手間のかかる物でした…。

というわけで、今回はその街灯付き電柱の製作の様子をご紹介したいと思います。長くなりそうです…。

ベースとして使用したのは、トミーテックのジオコレ情景小物 電柱B2コンクリート製です。塗装済みで、ただ立てるだけでも十分雰囲気が出ますが、とにかく街灯を点灯させるために今回は大幅に改造しています。

残念ながら、アマゾン、楽天とも現在(2022.1.21現在)品切れ中のようです。

でも、再生産を待たなくても同じ作り方で他の製品でも作れると思います。

まず問題になるのが、電柱の下から街灯までどうやって線を通すか。一番いいのは電柱をパイプ状にしてしまう事なので、旋盤で挑戦してみましたがどうしてもズレて横に穴が開いてしまいダメでした。もっと精度の高い旋盤なら出来るのか、腕がよければ出来るのか…。

溝を掘って線を通して埋める方法も考えましたが、8本作る事を考えると溝を掘るのも埋めるのも作業が大変だと思い、線を通す部分だけプラパイプに置き換えることにしました。

使用したのは2mm径のプラパイプ。以前東急ハンズでまとめ買いした物ですが、検索しても通販で買える製品が見当たらない…。3mmは結構あるんですが。まとめて買っておいてよかった。加工や塗装はちょっと面倒になりますが、真鍮パイプでも代用はできます。

電柱の下側、プラパイプに置き換える部分を、継ぎ目が目立たないように段差があるところで切断。プラパイプは、電柱から切断した部分より、余裕をみて少し長めに切断します。

切断にある程度精度が必要な場合には今まではタミヤの精密ノコギリを使用していましたが、今回は数も多いので旋盤にPROXXONの小径丸のこ刃を装着して使用しました。切る角度も安定するし、何より早いです。

2mm径のプラパイプだと、電柱は約1.8mmなので僅かに太い。あんまり目立たないかな、と思いましたが、実際に付けてみると思った以上に太さの違いが目立ちました。Nゲージサイズだと0.2mmの径の差も許してもらえない…。

なので、旋盤でプラパイプを削り、電柱と同じ太さにしました。これを8本やるのはなかなか面倒でした…。

ちなみに、今使っている旋盤はこちら。精度的にはどうなのかわかりませんが、とにかく安いし、今回のような作業には十分なので、とりあえず旋盤を使ってみたい、という方にはいいかもです。

プラパイプの内径は約1mmなので、電柱側の切断面にピンバイスで1mmの穴を開けて1mm径のプラ棒を差し込み、プラパイプに差し込んで繋げられるようにしました。でも、穴のセンターが僅かでもずれると電柱とプラパイプがずれる…。しょうがないので、仕上げの時に微調整することにします。

次に、プラパイプに線を通すための0.8mmの穴をピンバイスで空けます。パイプをしっかり固定して、線がスムーズに通せるように下に向かって斜めに穴を空けます。

次は塗装。Mr. カラーのガルグレーニュートラルグレーを1対1で混ぜて塗ります。電柱の色と完全には同じにできませんでしたが、あとはウェザリングでごまかすということで。

Mr. カラーは乾燥が早く、ちょっと濃いめにすると筆塗りだと塗ったそばから筆跡が出てしまったりしますが、かといってこういう細い棒状のものをエアブラシで塗装すると塗料を大量に消費してしまいます。なので、乾燥を遅らせてくれるリターダーを使ってみることにしました。塗料に10%程度添加します。乾燥は遅くなりますが確かに筆跡が出にくいかも。

この時には写真を撮り忘れていましたので、もうだいぶ完成に近づいてからの写真になりますが、ウェザリング前の色はこんな感じです。看板より下がプラパイプ部分。

さて次は、チップLEDの半田付け。今回使用したチップLEDは1608白色です。これにポリウレタン銅線0.2mmを半田付けします。0.1mmも買ってありましたが、今回は蛍光灯を支える役目も兼ねているので0.2mmにしました。

銅線は、後で極性がわかるようにプラスとマイナスで長さを変えます。今回はプラス用に9cm、マイナス用に7cmに切りました。

まず、銅線の両端のポリウレタンの被覆を溶かすと共に予備半田を付けます。

電子部品の半田付けをする時は、20wのコテで十分ですが、このように半田を銅線に予備付けするような時には100wくらいあると早いです。私はボタンで20w/130wを切り替えられる白光(HAKKO) PRESTO 急速加熱はんだこてを使っています。

さて、銅線をチップLEDに半田付けします。まずチップLEDを両面テープで固定。ちなみに、愛用している両面テープはNITTO N05000NS。粘着力はそこそこ強いのに、短時間で剥がせばキレイに剥がせます。

半田ごての先に少量の半田を乗せて、LEDの端子にチョンと乗せます。LEDは熱に弱いので、とにかく短時間で済ませないと破損します。両面テープの粘着剤が熱で溶けてLEDが剥がれないうちに半田付けを済ませればほぼ大丈夫です。

極性を間違えないように、長い銅線をプラス側、短い銅線をマイナス側に半田付け。このLEDの場合、緑のTの字の上がプラス、下がマイナスです。

銅線の、予備半田をした端っこをLEDの端子のところに合わせ、半田ゴテを当てて半田を溶かします。とにかく短時間で済ませます。なんとか簡単かつ確実に作業できないかと思って色々とやり方を工夫したり治具を作ったりしてみましたが、結局一番シンプルなこの方法に落ち着きました。ただし、とにかく小さいので、ある程度の慣れが必要ですが。

半田付けができたら点灯確認します。点灯確認用の治具は百均のお弁当箱?を利用して自作した「電飾くん2号」です。

「電飾くん2号」の回路図はこちら。

必ず電流制御用の抵抗(R1)を入れましょう。直接電源に繋いでも点灯はしますが、たぶん寿命が短くなります。RLは短絡防止用です。電源は単三電池2本を直列で使用しています。

点灯が確認できたら、瞬間接着剤で端子部分を固定し、半田付けした銅線が取れないようにします。瞬間接着剤はセメダイン3000ゼリー状、硬化剤にアルテコ スプレープライマーを使っています。

とにかく銅線は屈曲に弱いので、固定した根元を折り曲げないように注意して扱いましょう。

次に、LEDを仕込む街灯の製作。

まず、1mmプラ角棒を削って原型を作ります。長さは6mmくらい。

この原型で型をとって、UVレジンで街灯を作ります。今回は、お湯で柔らかくして簡単に型がとれる「型取くん」を使用しました。冷えるとすぐに硬化するので作業が早いし、またお湯に入れればやり直しも簡単に出来ます。

型が取れたら、透明UVレジンに白のアクリル塗料を1/3ほど混ぜて着色して楊枝の先に付けて型に入れ、チップLEDを中心にくるように固定して、LEDが埋まるくらいまでレジンを少し盛ります。ちなみにUVレジンは百均で買ったものです。川の水表現などとは違って、もし経年変化で黄変したりしても、逆に味がでていい感じになるかもですし。

台紙は牛乳パック。両面テープで貼り付けています。

UVランプで硬化させます。念の為20分、裏返して10分くらい。たぶん、もっと短くても大丈かもですが。

写真は撮り忘れてしまったのですが、型から取り出した街灯の周りのパリをナイフで取り、ヤスリで形を整えます。とにかく銅線が切れやすいので慎重に。

やはり写真を撮り忘れてますが、街灯の上側を塗装します。まず光漏れ防止のためにMr.カラーつや消しブラックを塗り、乾燥したら上からタミヤエナメルのディープグリーンを重ねました。昭和40年頃の蛍光灯街灯がどういう色だったのかがわかる資料は見つからなかったので、とりあえず電球の街灯の傘と同じにしてしまいました。

次に、プラパイプの穴から銅線を入れて下まで通します。銅線は折れ曲がると簡単に切れてしまうので、ここでもやっぱり慎重に。

通し終わったら、街灯の付け根の穴の所で銅線とプラパイプに多めに瞬間接着剤を盛って硬化剤を吹き、しっかりと固定して点灯確認。この時点で気がついて写真を撮り始めました…。

あまり細部の再現度にはこだわらなくいてもいいかとも思いましたが、電柱から線が生えてるような街灯の付き方も不自然なので、根元に溶きパテを盛って、硬化してからヤスリで四角く整え、なんとなくそれらしい形に。

取付用のバンド?くらいは表現しようと思い、マスキングテープを細く切って使うことにしました。

まず、マスキングテープの粘着力を落とさないように、両面テープの片面の剥離紙を剥がさずに貼って、剥離紙の上にマスキングテープを貼ります。

ハセガワ カッティングテンプレートAの幅0.75mmのスリットを使ってマスキングテープを細く切ります。

長さ8mmくらいに切って、固定したプラパイプにくるっと巻きつけます。できれば切れ目のところが重ならないようにしたほうがきれいでしょうが、まあ、多少重なっても気にしないという事で…。浮いてくるのが不安なので切れ目のところに少量の瞬間接着剤をニードルの先で塗って固定しました。

電柱の上下を繋げる前に、少々ディディールアップ。ピン跡を溶きパテで埋めたり、真四角の碍子の角をヤスリで削って、大雑把ですけど丸くしたり。

さて、上下をつなぎ合わせます。どうしてもセンターがずれてしまうので、芯にするプラ棒を削ってセンターを慎重に合わせてゼリー状瞬間接着剤で固定。

いつの間にか街灯取り付け用のバンドがシルバーに塗られていますね…。たぶん、上下を繋げる前に塗ったと思うのですが、よく覚えていません…。あ、塗料はMrカラーのシルバーです。

次はウェザリング。タミヤエナメルのフラットブラウンフラットブラックを1対1に混ぜ、5〜10倍程度(適当)に薄めてウォッシング。バンドなど金具類は当時鉄製だったのかどうかはわかりませんが、なんとなく雰囲気で金具周辺は薄めたタミヤエナメルフラットブラウンで錆表現。

さて、街灯付き電柱単体としてはこれで完成!ですが、まだ設置、配線が残ってます。長くなってしまうので、いったん区切って、続きは「街灯付き電柱の製作(コンクリート電柱その2)」でということで。ではまた!

道路標識の製作

さて、もう2年以上ぶりのブログになってしまいましたが…今回はNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」用に作った道路標識の製作過程をご紹介したいと思います。

Nゲージレイアウト用の道路標識は各社から発売されていますが、とりあえず家には以前あまり深く考えずに買ったグリーンマックスの道路標識がありました。

まあ、このまま使えれば楽でいいのですが、リアルに作ろうと思うと色々と不満が出てきてしまいます。標識の板が厚すぎる、ポールが太すぎる、根本が太くなってる…。結局、標識のシールだけ使って、標識の板やポールは自作することにしました。

まず、0.3mmのプラ板に、少し大きめに切った標識のシールを貼って、標識の縁にそって切り抜きます。円の切り抜き、苦手なんですよねえ…。

細かい切り出しには、百均で買ったフォトフレームのガラスをマットとして使っています。

ポールに使ったのはエバーグリーンのプラ棒0.75mm。標識一枚用は20mm、2枚用は25mmに切って方眼紙に貼って標識をゼリー状瞬間接着剤で貼り付けます。水平、垂直を合わせるにはマス目があるカッティングマットでもいいのですが、ガイドを自由に書き込めるので方眼紙が便利です。汚れても使い捨てにできるし。

瞬間接着剤を楊枝やニードルの先に少量つけてプラ棒に塗り、標識板をのせて位置を合わせたら瞬間接着剤の硬化剤をスプレーします。ただし、まだ使っていない材料に硬化剤が少しでも付着してると、接着剤をつけた瞬間に硬化してしまうので注意しましょう。

ポールのプラ棒は素材が白なのでこのまま使えそうですが、わずかに透明感があってやはり不自然なので、Mr.カラーアクリルのつや消しホワイトを塗りました。

あとは標識の裏側をシルバーで塗れば一応使えそうですが、やはりリアルにしようと思ったら、標識の裏側もちゃんと表現したいところです。

そこで、標識を固定する金具と表示板をマスキングテープで表現してみました。

まず、マスキングテープの粘着力をできるだけ落とさないように、両面テープをマットに貼り、剥離紙をはがさずにその上にマスキングテープを貼ります。そして、ハセガワのカッティングテンプレートの0.75mmn幅のスリットを使ってマスキングテープを切り出します。

切り出したマスキングテープを、金具用に3.5mm 、表示板用に1mmの長さに切って、標識の裏側に貼ります。

そして、標識の裏側と金具をMr.カラーシルバーで塗装。

乾燥したら、テープの端が少し浮いてきている物があったので、少量の瞬間接着剤で固定しました。

仕上げは、タミヤエナメルのフラットブラウンフラットブラックを1:1で混ぜ、5~10倍(適当ですみません)に薄めてウォッシング、フラットブラウンを薄めて(これも適当…)所々に差してウェザリングします。

道路に0.8mmの穴を開けて、作業に邪魔なときには簡単に外せるように少量のマットメディウムをポールの根元につけて差し込み、固定します。

もちろん、市販の製品をそのまま使ってもいいですが、あとひと工夫、ひと手間かけて自分が求めている物に近づけていくのは楽しいものです。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。ではまた!

ネットフェンスの製作

今日(2019年9月8日)は台風で予定が中止になり時間が空いたので、珍しく2日間連続でブログを書いたりしてみます。

そうだ、先日、ついに念願のカップ式エアブラシを買いました。

でも、初めてのカップ式だし、そんな良いものを買う思い切りはつかなかったので、値段重視で選んだのが高儀 EARTH MAN HCP-100。コンプレッサーとセットでこの値段は安いですよね。まだ地面の塗装に少し使った程度ですが、私にはこれで十分かな。しかし、こんなに大げさなマスキング必要ないんでしょうけど、スプレー塗装に慣れてしまっているのでつい…。

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さて、今日の本題、ネットフェンスの製作過程です。なかなかハードル高かったです…。

ネット部分には光栄堂のステンレス金網、サイズ40メッシュを使いました。

Nスケールとしては太すぎる気もしますが、ハセガワのモデリングメッシュは量を考えるとけっこう高いし…。それに、実際に編みになっている質感も考えました。

同じ製品はAmazon、楽天では品切れのようで(2019.9.8)、近そうな製品のリンクをのせておきますね。

Amazon 200x300mm / 40メッシュステンレス網

金網をニッパーで切ると大変なので金切バサミで切るのですが、カッターでカットするように直線をきれいに、かつ寸法通りに切るのはなかなか難しいので、私はマスキングテープを貼って寸法を測って切る所に線を引き、その線に沿って切りました。でも、切った後になって、両面テープで直尺を貼って、それに沿って切ればきれいに真っ直ぐ切れるのでは?と思いつきました…。今度試してみます。

角の部分は、短くなった線が外れてしまうことがあるので注意します。半田で固定するのも試してみましたが、どうしても網が埋まってしまったりしてうまくできませんでした。金属も接着できる、いわゆる流し込み接着剤とかあるんでしょうか?粘度の低い瞬間接着剤とかはどうなんだろうと思ったのですが、今ゼリー状しか使ってなくて試せていません。

次に、胴縁、端柱、主柱を作ります。これらの呼び名も今回調べてみて初めて知りました。いやあ、ジオラマ作りは勉強になります。まあ、すぐ忘れるでしょうけど…。

できればL型アングルを使いたいのですが、スケールを考えると、胴縁は太さ0.3mm程にしたいところです。そうしたら板厚0.1mmくらいでないと。さすがに、そんな製品は探しても今のところ見つかりません。

自作できないかと思って、0.1mmプラ板や0.1mm真鍮板を折り曲げてみましたが、どうしても折り曲げた角にRがついて、そのRだけですでに0.3~0.5mmくらいにはなってしまいます。ビシッと直角に曲げるにはよほどちゃんとした工具が必要なようです。

では、0.3mmは無理にしても0.5mmくらいの幅の板にして直角に貼り合わせるのはどうか?0.3mmのプラ板は0.5mmのL型にしようとしたら一方を0.2mmに切り出さなければならない。厳しい…。o.1mm真鍮板も切り出した時点でカールしてしまい、全然剛性感は出なさそう。無理やり真っ直ぐにしながら半田付けしても強度が足りなさそう…。

やはり、L型アングルを買うしかないか、ということで探し出したのがこの製品。太さ1.2mm!

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もちろん、このままでは太すぎるので削ります。目標は、せめて0.5mm!

まず、板厚をできるだけ薄くします。アルミ角柱の角に固定してヤスリがけ。

次に、ヤスリの圧に負けないように2本を背中合わせにして、少しずつヤスリがけ。

削りすぎて単なる角棒になってしまったり、薄くしすぎて折れてしまったりなどの失敗を重ね、なんとか0.7~0.8mmくらいのL型アングルは出来ました。もうこれ以上は、気力と体力と材料が尽きました…。

さて、いよいよ組み立て。ステンレスとプラスチック、しかも接着面がわずかしかとれないので、ゼリー状瞬間接着剤に頼らざるを得ません。

工作用紙に胴縁、主柱、端柱の位置を書いて、まず胴縁と端柱をL型の凹面を内側に向けて両面テープで固定し、凹んだ部分に金網が収まるようにして、最小限の瞬間接着剤で固定していきます。このように直角を出さなければならない作業は方眼のついたダイソーの工作用紙が便利です。設置用に0.3mm真鍮線も同時に接着してしまいます。

主柱は、L型アングルをヤスリでこんな感じに削り…絵ヘタですみません

金網を接着したネットフェンスを剥がして裏返し、あらかじめ工作用紙に書いておいた位置に合わせて接着します。剥がすときに何回も壊しましたので、くれぐれも慎重に。

次は塗装です。ステンレス金網なので、いちおうプライマーを吹きます。最近はミッチャクロンというプライマーを使ってます。今回の金網ではウェザリング中に多少色落ちがありましたが、なにせ使うのは金網とか真鍮線とか、だいぶ厳しい条件なので十分がんばってくれていると思います。まあ、ネーミングセンスはともかく(笑)

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次にライトグリーンを吹きます。写真は、出来が気に入らなくげボツにしたもののしかありませんでした。

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続いてウェザリング。まず薄めたエナメルデザートイエローでウォッシングして退色した感じを出してから、網や隅の方に薄めたエナメルフラットブラウンを染み込ませて錆びの表現。でも、結局塗っているうちに全体的にフラットブラウンが回ってしまって、デザートイエローの効果があったかどうかは微妙…。

うーん、絵もヘタだけど字もヘタですね…。

Amazon タミヤ・エナメルカラー XF-59 デザートイエロー

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アマゾン【タミヤ】タミヤカラー エナメル(つや消し) XF-10 フラットブラウン

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主柱と胴縁を止めているボルトは溶きパテをちょんと乗せて盛り上げ、エナメルフラットブラウンを塗って表現しました。

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最後に、所々にエナメルフラットブラウンをドライブラシして錆をつけて、やっと完成!疲れた…。

少々オーバースケール気味ではありますが、雰囲気は出ているのではないでしょうか?

いやあ、今回はちょっと大変でした…。でも、またネットフェンスは作りたいので、もっと材料や作り方などを研究して、またご報告したいと思います。ではまた!

鉄路柵の塗装

今回は、鉄路柵の塗装です。使用したのはこちら。

使う場所に合わせてカットして、ヤスリで整えます。使う場所がわからなくならないように、位置に合わせて並べてあります。でも結局、短いやつはボツになりましたが…。

まずフラットブラックを吹いて、乾燥したらガルグレーを遠くから吹いて、つぶつぶが残るようにします。

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10倍程度に薄めたエナメルのフラットブラックを全体に塗り、軽く拭き取ります。下側を濃くしたりするとリアルかも。

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エナメルのフラットホワイトをドライブラシして、エッジを出します。うーん、写真で見ると効果は微妙ですが…。

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出っ張りの部分にエナメルのフラットブラウンを塗って錆びたボルトを表現。なかなか痺れる作業です。しかも無限に続く…。

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そのまま地面に接着してもいいのですが、数カ所に穴をあけて真鍮線を差し込み、地面に穴をあけて差し込めば、カーブレールに沿わせて曲げて設置できます。

ちょっとまだ仮設置なので、地面から浮いたりしてますが気にしないでくださいませ。

塗装済みの鉄路柵、防護柵も売っていますが、あまり難しくはないので…手間はそれなりにかかりますが…リアルな塗装に挑戦してみてはいかがでしょうか。ではまた!

万年塀・ブロック塀の塗装

すっかりブログの更新を怠けてしまいました…。最近の作業の事を少し書いておきますね。

とにかく私は塀好き?なもので、レイアウトにもあちこちに塀を建ててます。今回はその塀の塗装について。

使っているのは、グリーンマックス 門とへいセットの万年塀やブロック塀です。

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楽天 2166 門とへいセット 3種5組入

これには数種類の塀と門、鉄の門扉などがセットで入ってますが、万年塀とブロック塀ばかり使って門などはほとんど手をつけず…もったいない。メルカリとかで売れないかな。売れないか。

まずは万年塀から。

使う場所に合わせて加工します。

使う場所に合わせてカットする

時間はかかりますが、カッターで切るとある程度キレイに切れます。もちろん、ノコギリでもOK。

ヤスリできれいに仕上げたら、Mr.カラースプレーのガルグレーを吹きます。

アマゾン Mrカラー ガルグレー

楽天 Mrカラー ガルグレー

万年塀にガルグレーをスプレー

エナメルのフラットブラックとフラットブラウンを混ぜてエナメル溶剤で薄め、ベタッと塗ります。計るのが面倒なので混ぜる比率は適当なんですが、だいたいブラック1、ブラウン1、溶剤10くらいでしょうか。

アマゾン タミヤカラー エナメル XF-1 フラットブラック

楽天 タミヤ TAMIYA タミヤカラー エナメル XF-1 フラットブラック

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アマゾン タミヤ カラー エナメル エナメル溶剤特大 (X-20 250ml) 80040

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ウォッシング

溝や支柱の縁など、所々に塗料を残しつつ、綿棒で軽く拭き取ります。いわゆるウォッシングですが、乾燥してから、綿棒にエナメル溶剤をつけてからペーパータオル等で拭き取り、軽く擦って塗料を落とすようにすると、慌てずにじっくり作業できます。

綿棒で拭き取り
柱をドライブラシ

エナメルのフラットブラックとフラットブラウンを混ぜて…まあ、例によって割合は適当ですが、ブラウンのが若干多めかな…塀の支柱などをドライブラシで汚します。使っている筆は日本画用のぼかし刷毛。狭い範囲にドライブラシを使う時には、毛質の硬い鹿毛を使った刷毛を使うと便利だし、ザラザラな感じも出せます。私は毛をカットしてさらに細くしたものも使っています。

アマゾン【 ドライブラシ用 ぼかし刷毛 (中 2) 】

楽天 ボカシ刷毛1号

さて、次はブロック塀。万年塀と同じでもいいのですが、少し質感が変わるようにしてみました。

やはり、最初に使う場所に合わせてカット。この、鬼のようについてる裏の補強部がジャマなのでカットして、必要最小限の量を後からつけるようにしました。カットした跡をキレイにするのが本当に面倒…。なんでこんなにつけちゃったんでしょうね。

まず、つや消しブラックを吹きます。

アマゾン タミヤ スプレー No.06 TS-6 マットブラック 85006

楽天 タミヤカラー TS-6 マットブラック つや消し スプレー塗料(ミニ)【RCP】

次にガルグレーを吹きますが、ベタッと塗らずに遠くからフワッと吹く感じで、ガルグレーと黒が粒々になるようにして、コンクリートのざらざらな質感を出します。本当はもう少し粒子を細かくしたいところですが…まあいいか。

万年塀と同様に、エナメルのフラットブラウンとフラットブラックを混ぜ、溶剤で薄めベタッと塗り、適度に汚れとして残しつつ綿棒で軽く拭き取ります。

最後に、エナメルのフラットホワイトで軽くドライブラシ。ブロックのエッジを強調するのと、万年塀との色の差をつける為です。

アマゾン タミヤカラー エナメル塗料 XF2 フラットホワイト

楽天 タミヤ TAMIYA タミヤカラー エナメル XF-2 フラットホワイト

塗装自体はそれほど手間はかかりませんでしたが、寸法に合わせて塀をカットしたりヤスリで仕上げたり、塗装後の設置も地面との隙間を埋めたり、塗装以外のの作業が結構面倒でした…。

塀と地面との隙間も、少しならパウダー撒いて誤魔化せばいいですが、大きい隙間はやはり埋めておきます。最近、隙間を埋めるのに使っているのは、試してみたけど結局ほとんど使わなかったモーリンのリアルサンド。同量くらいのマットメディウムと混ぜて、隙間に押し込みます。ジェルメディウムやモデリングペースト、溶きパテなどに比べて痩せが少なくてはぼ一回で済むし、比重が重いせいか、狭い隙間にも入れやすい気がします。そして、固まったら塗装すれば土っぽくなりますし。あ、ちなみにここは交番を建てる予定です。

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鉄の門扉は、イメージに合う製品が見つからないので、フルスクラッチしました。プラ板を細ーく切り出すのには、久々に自作チョッパーを使いました。

さすがに全く使わないのはもったいないので、「門と塀セット」の門と門扉を駅の裏口に使ってみました。なんか、学校みたい?

建物が密集した商店街などはともかく、敷地の境界にはだいたい塀や柵などがありますよね。レイアウトなどでも、ただ建物を並べるだけではなく、塀や柵を立ててみると一段とリアル感が増すような気がします。試してみてはいかがでしょうか。

ではまた!

ジオコレ建物コレクションの改造・電飾編その2

Apple StoreにiPhone のバッテリー交換に来たら、2時間くらいかかるんですね…。というわけで、待ってる時間にブログの更新。表参道のApple StoreでMacBookで作業してると、なんか仕事が出来る人っぽい?まあ、書いてるのはジオラマのブログですけど。

と書き始めたものの、書き終わらないうちに2ヶ月以上放置してしまいました…。

さて、建物の電飾の続き。今回は薬屋さんと雑貨屋さん。チップLEDの半田付け、回路構成などは駅ホームの照明をチップLEDで作るに詳しく書きましたが、いちおうさらっとおさらい。

チップLEDの半田付け1

チップLED(今回使用したのは1608チップ LED白色)をピンセットの先に挟んで、ピンセットをバイスで固定。破損するので締め過ぎない様に。

チップLEDの半田付け2

端子にフラックスを塗り、半田コテの先に半田をのせて端子につけて

チップLEDの半田付け3

ポリウレタン銅線(今回使用したのは赤色被膜 0.1mm透明被覆0.2mmを使用)の先端を半田コテの先で熱を加えて被覆を溶かし、半田をのせてから端子に半田付け。片手に導線、片手に半田コテを持って位置を合わせてコテ先をちょんと付けて半田を溶かして半田付けします。慣れないと難しいですが、慣れると今のところはこれが一番早いです。本当はもっと簡単にできる方法を考えて、ちゃんと治具を作りたいところですが、なかなかいいアイディアが思いつかない…。

点灯を確認したら、半田付けした端子部分にゼリー状瞬間接着剤を塗り、瞬着硬化スプレーを吹いて保護。

電球色塗装

電球色のチップLEDも売ってますが、私は白色をまとめ買いして、電球色にしたい時はタミヤエナメル クリヤーオレンジを薄ーく塗ってます。

次に基板を用意します。ユニバーサル基板(今回使ったのはサンハヤト ユニバーサル基板 ICB-86)プラ板用カッターで切断。

ユニバーサル基板を切断2

LEDの使用個数分の抵抗160Ωと電源(今回は電池CR2032 3V)からのリード線を半田付け。
※最近は200Ωを使用しています

この基板に各LEDからのポリウレタン銅線を半田付けして、建物の屋根の内側などに瞬間接着剤と硬化剤で固定しています(写真は商店長屋製作時のもの)。

あ、屋内用の照明はサイズの制約がなければ砲弾型のLEDを使っても構いませんが、写真のようにチップLEDを直接基板に半田付けする方法もあります。

LED基板の取り付け

さて、いよいよ本題、まず薬屋さんの看板灯。まずは笠の製作です。

薬屋さんの看板灯の笠1

プラ丸棒3mmをルーターの先に付けて、回しながらヤスリで削り、形を整えます。同心円状の形状はこうやって作ると早いです。

薬屋さんの看板灯の笠2

 バイスに挟んで切断。こんな小さいパーツの切断はエッチング精密ノコギリが便利。

薬屋さんの看板灯の笠3

ルーターで中を削ってチップLEDが入るスペースを作り、中心にピンバイスで1mmの穴を開けて銅線を通します。指が太いのにパーツが小さくて大変です…。あ、写真は撮り忘れましたが、光が透けるのを防ぐために内側を黒く塗っておきます。外側の塗装はダークグリーン、銅線はシルバーに塗って、エナメルのフラットブラウンのドライブラシで軽く錆塗装。

看板に取り付け

看板に穴を開けて銅線を通します。

こんな感じになりました。

薬屋さんの看板灯

さて、次は雑貨屋さん。今度は形を変えて、円筒形の照明に。

雑貨屋の看板灯1

真鍮パイプ (2.1mm)を4mm長にカットし、ポリウレタン銅線赤色被膜 0.1mm透明被覆0.2mmを半田付けした1608チップ LED白色を少量の瞬間接着剤を付けてパイプの中に入れて固定。半田付けと配線をうまくやれば真鍮パイプ (1.8mm)でも入るかも。

UV硬化レジンを中に流し込んでUVランプで硬化し固定。UVレジンは粘度が低いので狭い場所に入りやすいし、表面張力で表面が滑らかになるし、UVランプを使えば10分程度で硬化するし、最近は隙間埋めなどにもよく使ってます。

私が使っているのはKIYOHARA レジンUVランプ 9W スイングタイプ。オーブントースター型ではなく、横にスイングできるタイプが硬化させる物の大きさや場所の制約がなくて便利です。レイアウトの中など、ランプを置く場所がなくても手持ちで照射できます。疲れるけど…。

UVランプ
光漏れを塗装

点灯させながら、光漏れがない様にMr.カラーつや消しブラックで塗装。銅線はシルバー、真鍮パイプはメタルプライマーを塗ってからレッドつや消しブラックを少量混ぜて塗装後、エナメルフラットブラウンをドライブラシをして錆塗装。

看板と屋根に穴を開けてポリウレタン線の形を整えて通し、看板灯の取り付け部分は溶きパテで穴を埋めつつ少し盛り上げてエナメルフラットブラウンで錆塗装。

雑貨屋の看板灯の塗装
雑貨屋の看板灯1

LEDにはやはりタミヤエナメル クリヤーオレンジを薄く塗って電球色に。

雑貨屋の看板灯2

いやあ、今回も面倒臭かったですね…。まあ、ブログの更新をサボってた間にも更に面倒臭い作業をいろいろやっていたので、またおいおい書きますね。

ではまた!

舗装道路の製作2・道路の舗装

道路を板に固定

さて、今回はいよいよ舗装道路の製作。まず、側溝の蓋とグレーチングの部分をしっかりマスキングして、板に固定。側溝のない場所は側溝と同じ1mmの高さになるようにプラ角棒を貼っています。

今回使うダイソーのセメントに関してはブログ建物の基礎をセメントで作るで詳しく解説していますので、そちらもご覧ください。

セメントを振るいにかける

ダイソーのセメントを茶こしでふるいにかけ、大きめの砂利を取り除きます。

セメントに水を加えて混ぜる

水を加えて混ぜます。マヨネーズくらいの硬さにします。

スチレンボードに接着剤を塗る

セメントが剥がれない様に、スチレンボードに薄く均等にゴム系接着剤を塗ります。どの接着剤が一番いいのかは全てを試してないのでわかりませんが、まあ、迷った時はこれですよね。

セメントを塗る

セメントをヘラなどでスチレンボードに塗って平らにならします。厚みは1mmなので、量の塗り過ぎに注意。私は塗り過ぎてしまって、逆に取り除くために周囲にセメントがこぼれまくりでもう大変…。くれぐれもテーブルや床、服などを汚さない様に注意しましょう。

マスキングテープを剥がす

完全に固まる前にマスキングテープを剥がします。もう忘れてしまいましたが、たぶん塗って1時間後くらいだったかなあ。

一晩置いたセメント
マンホールの穴をあける

一晩置いて、角棒も取り除きます。けっこう凸凹になってしまったので、写真は撮り忘れましたが、もう一度マスキングしなおして表面を粗めの紙やすりで平らにしました。#80〜#120くらいだったかなあ。硬化する前にマンホールを置いて置き場所を作ろうとした筈なんですが、うまくいかなかった様ですね。あまりよく覚えてないんですが…。なのでハセガワカッティングテンプレート 円形状定規でケガいてヤスリで穴を作ってます。これもあると便利なツールですね。

路面の修正
パステルを粉にする
パステルで塗装

マンホールを穴に入れ、隙間を少量のセメントで埋めたのですが、水分があっという間に吸われてしまい、同じ様には固まってくれません。うまくいけば塗装しなくてもアスファルトっぽくなってくれることを期待しましたが、これからも修正が必要になることを考え、また、ヤスリがけの後も少し気になるし、やはり塗装をすることにしました。塗装する前に少しだけ曲げたりして、ヒビを入れます。いい感じに入ってくれました。側溝の蓋、グレーチング、マンホールをマスキングして塗装します。塗装は、パステル(NOUVEL CARRE PASTELノーベルカレーパステルw003)をカッターで削って粉にし、同量か、少し少ないくらいの マットメディウム で溶いて、筆でトントンと道路につけていきます。パステルの粉っぽさが残る様に、あまり押し付けないで少しづつ撒いていく感じでしょうか。せっかくのヒビ割れも消えてしまわない様に気をつけないと。

使ったのは毛先の硬いぼかし筆。筆というより刷毛?思いっきり値札写ってますね…。

フラットブラックでウォッシング
ウォッシングやり過ぎ?

完全に乾いてから、ごく薄ーくした…10〜15倍くらいかな?エナメルのフラットブラックでウォッシングして凹凸やひび割れを目立たせます。擦ったりすると塗料も取れてしまうので、少量をチョンチョンとのせていく感じ。うーん、ちょっと濃過ぎたか?

塗装のし直し

よく覚えてないんですが、何回か塗装し直したかな?何箇所かセメントが剥がれて修正したりも。

道路をボードに貼り付け

そして、ベースボードにスチのりで貼り付け。まだ道路以外の地面は出来ていません。

魚屋前の道路

これは現在の様子。

喫茶店前の道路

さて、いかがだったでしょうか、セメントを使った舗装道路の製作。こんな面倒なやり方を真似しようなんて方はそうはいないとは思いますが…。

石膏を使っても自然なひび割れは出来るのですが、表面を塗装するとヒビの奥の白さが目立ってしまい、スミ入れすると逆に目立って不自然に見えたので、スミ入れしなくても元々の色でヒビが自然に見えるセメントを使いました。でも、ごく薄めのスミ入れを行うなどの工夫次第では石膏でもいいのかもしれません。とにかくセメントは扱いづらいので、いずれ石膏で挑戦してみたいと思います。

ではまた!

舗装道路の製作1・側溝の蓋・グレーチングの製作

今回は、ブログを始めた頃にはもうすでに出来上がっていてブログにはまだ書いていなかったNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」の道路の製作方法についてお問い合わせをいただいたので、何とか思い出しながら書いてみたいと思います。

舗装道路の表現にはいろいろな方法がありますが、私が以前製作したNゲージレイアウト「渓上里村」やミニジオラマの舗装道路にはターナー 水性グレインペイントを使いました。細かい粒子が入っていて、ザラザラの質感が得られます。私は「浅灰」「深灰」を約半々で混ぜて使いましたが、舗装したてなら濃く、古い道路は薄くなど、混ぜる割合によって様々な状態の舗装を表現出来そうですね。完全に乾燥してから、エナメルのデザートイエローを薄ーく薄めて…10〜15倍くらいだったかな?でウォッシングしました。

渓上里駅停留所
渓上里駅停留所

うーん、今見ると看板灯がいーかげんだなあ…。まあしょうがない。

ダイソーのセメント

今作っているNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」では、道路のヒビ割れも表現したいと思い、いろいろな手法を試す為にまずミニジオラマ「踏切のある風景」を製作。結果、自然なヒビを表現するため、セメントを使うことにしました。

舗装についてはまた後で詳しく書きますが、その前に側溝の蓋、グレーチング、マンホールを作ります。マンホールについてはブログ「マンホールの製作と駅前の舗装」に書いていますのでそちらをご覧ください。あ、道路の舗装も基本的にこのブログに書いてある駅前の舗装と同じやり方ですが、さらに道路の方は少し塗装をしています。それも後で詳しく書きます。

まず、側溝の蓋から。Nゲージレイアウト「渓上里村」ではKATO Nゲージ 側溝 に前述のグレインペイント浅灰を塗り、デザートイエローでウォッシングして使っていますが、今回はもう少しリアルにしようと、蓋を一枚ずつ作る事にしました。

しました、って簡単に決めたものの、計算したら120枚くらいは必要…。

大きさは4mm×3mmにして0.5mm厚プラ板から切り出そうとしましたが、長さはともかく、幅は0.1mmでも違えば並べた時に目立ってしまいます。仕方なく、お金かけるな手間かけろ、のモットーはとりあえず忘れて、エバーグリーン プラボウ 平棒 0.5 厚 3.2 幅 70EG126を購入。

まずは塗装から。

プラ棒の塗装1

台紙(24缶入り缶ビールの箱の段ボール)にプラ棒を固定し

側溝の蓋の塗装2

つや消しブラックを吹き

側溝の蓋の塗装3

パステルをカッターで削って粉にして、同量か、少し少なめのマットメディウム と混ぜ、少しまだらになるように筆でパタパタとのせていきます。パステルはNOUVEL CARRE PASTEL(ノーベルカレーパステル)の灰色w003、w004、茶色の142を順番にのせました。私はバラで買ってますが、通販ではセット売りしか見つからない…。とりあえず、色数の多いセットのリンクを載せておきます。でも、少々お高いですね…。

NOUVEL CARRE PASTEL ヌーベルカレーパステル 96色セット紙箱入 NCT-96

これを4mmにカットするのですが、きちんと直角にカットしないと並べた時に隙間が出来てしまいます。しかも大量に作らなければならない…こういう時に役に立つ工具が「チョッパー」なのですが、調べて見ると、やっぱり高い。で、以前にブログに書いたように、自分で作ってしまいました。詳しくはブログ「百均の材料でチョッパー(工具)を作ってみた」をご覧ください。

百均チョッパー
百均チョッパー

まあ、自分で作るのも大変だし…という方は、買ってしまいましょう。本当は私も欲しい。でもやっぱり高い…。

側溝の蓋をチョッパーでカット

さて、ザクザクと切っていきます

カットした側溝の蓋

大量です…

側溝の蓋に切り欠き

1mm幅の彫刻刀で切り欠きを入れます。ちゃんと治具を作ろうかと考えましたが、どんな治具にするか考えてる時間がもったいないからやっちゃえ、ということで手作業。一応ガイドはつけましたが、大変でした…三日間くらいはこれだけをやっていたような…

写真を撮り忘れてますが、このままだと切断面の白が目立つので、台紙に両面テープを貼り、そこにマスキングテープを粘着面を上にして貼って、側溝の蓋を裏返して貼り、切断面と側面につや消しブラックを吹きました。あまり一度にたくさんの量を吹くと蓋の表側に塗料が回ってしまうので少しずつ。でも、十数枚は回ってしまい、塗装をし直しました。

次にグレーチング。

モデリングメッシュを切り出す

まず、ハセガワ トライパーツ モデリングメッシュ 正方形・ PA42から6マス×6マス分を切り出します。側面のバリをヤスリでしっかり落として、平らにしましょう。このモデリングメッシュはマンホールの作成にも使っています。

グレーチングの作成1

プラ棒 0.56mm角 をo.5mm厚のプラ板に瞬間接着剤で直角に貼ります。

グレーチングの作成2

フラットブラックとレッドブラウンを吹きます

グレーチングの作成3

プラ板にマットメディウム を塗り、グレーチングの中に生えた草に見立てた緑系のパウダーを撒いて、パウダーの上に乗せる様に、側面にマットメディウムを塗ったメッシュをプラ棒にくっつけるように置きます

グレーチングの作成4

固定したら、今度はメッシュの反対側にもマットメディウムを塗り、直角にプラ板棒をプラ板に貼ります。接着強度を確保するために接着面の塗装を剥がしてます。

グレーチングの作成5

プラ板ごと四角に切り出します。こういう時はオルファ(OLFA) アートナイフプロ 平刃が便利。

グレーチングの作成6

プラ棒の部分を、側溝の蓋と同じ様にパステルで塗装。いちおうメッシュの部分をマスキングしてますが、あとでフラットブラウンで錆び塗装したのであまり意味は無かったかも…。

グレーチングの作成7

完成!

道路を切り出す

やっと道路に取りかかれます…。スチレンボード 2mm 厚 を道路の形に切り出し出します。

側溝の蓋の接着

側溝の蓋をずれない様に並べるため、アルミのアングルに道路を両面テープ+マスキングテープで貼り付けてガイドにします。ガイドにする面には両面テープを貼り、剥離紙を剥がさずに接着剤の付着を防ぎます。このようなアルミアングル は、ヤスリがけで直角を出す時のガイドとか、ひとつ持っていると何かと重宝しますよ。

グレーチングはゴム系接着剤でスチレンボードに直接貼ります。側溝は、蓋に使った3.2mm幅プラ板をフラットブラックで塗ってガイドに沿ってゴム系接着剤でスチレンボードに接着し、その上にマットメディウムを塗って一つずつ蓋をのせていきます。

側溝の蓋を運ぶトラック

トラックたちも側溝の蓋を運ぶのを手伝ってくれました。

舗装前の道路

十分に固着させて、慎重にL字アングルを剥がします。

さて、次はやっと舗装作業です。長くなるのでまた次回にしましょう。ではまた!

携帯用?バラスト道床付きレールの製作

現在製作中のNゲージレイアウト「駅前商店街(仮)」はバラストが思う様にならずに苦労していますが、なんとか方針も決まり鋭意作業中です。詳しくはまたブログで紹介させていただきますが、今回は、先日仕事で10日間ほど旅に出た際に携帯するために作ったバラスト付きのレールの製作過程などを紹介します。

バラスト道床付きレール

使用したレールは家にあったトミックスの道床付きレールを適当に組み合わせて使用しましたが、調べてみたらこんなうってつけの商品が出ていました!知らなかった…。

TOMIX Nゲージ ミニ 鉄道模型運転セット 90098 鉄道模型 レールセット

鉄道模型運転セット

私はパワーユニットを9v電池仕様で自作しましたが、このミニパワーユニットは欲しい…。これは、いずれ買うかも。

さて、まずはレールの塗装から。今回はもう塗装したレールを使ったので、再現して写真を撮りました。

やはりレールの側面は錆びていて欲しいですよね。でもレールにそのまま塗っても塗料が定着しないので、最初に洗浄。本当は超音波洗浄機でもあればいいんですが、持ってないので洗剤で洗いました。水分が残りそうなのでジョイナーは取り外しています。

レールを洗浄

しっかりと乾燥させてからジョイナーを取り付け、メタルプライマーを塗るか、スプレーで吹きます。私はホームセンターで買ったスプレーで。これかな?アサヒペン メタルプライマー 100ML クリヤ。ここまでの作業は、多少塗料が取れやすくてもいーや、という場合は省略しても構いません。

乾燥したらレッドブラウンを吹きます。色的にはエナメルのフラットブラウンがいいんですけど、後でエナメルでウォッシングしたりドライブラシしたりするので、まずはラッカー系で塗装します。もちろん、スプレーで吹いた方が楽ですし。

レールにレッドブラウンを吹く


次に、タミヤエナメル フラットブラックを溶剤で5倍程度に薄め、枕木にべたべたと塗っていきます。出来るだけ線路、犬釘にはかからないようにした方が色の違いが出ていいのですが、まあ、あまり気を使いすぎると大変なので、適当に。

枕木の塗装1
枕木の塗装2

乾燥したら、枕木と犬釘にタミヤエナメル デザートイエローをドライブラシしてエッジを出します。

枕木と犬釘にドライブラシ1
枕木と犬釘にドライブラシ2

最後に、レール表面をアクリル溶剤等で磨いたら塗装終了。こんな感じになりました。でも写真だと今ひとつですね…。まあいいか。次はバラストです。

塗装済みのレール

バラストは、家にあったモーリン No.432 バラストN ローカルを使用しました。

まず、側面に木工ボンドを塗り、バラストをパラパラと撒いて付着させます。

側面に木工ボンドを塗る
バラストを付着させる

枕木の間にもバラストを撒き、筆などで余分なバラストを取り除き、ならします。

バラストをならす

レイアウトの場合はこのままボンド液で固着させればいいのですが、今回はレールが置いたところにくっついてしまっては困るので、ボンドが付きにくい剥離紙や牛乳パックの裏などを台紙として使います。私はもちろん、安上がりな牛乳パック。バラストが落ちないようにそおっと台紙の上に移動して、ボンド液をスポイトで垂らしてバラストに浸透させます。ボンド液は、木工ボンドを水で3倍に薄め、バラストに浸透しやすくするために数滴の食器用洗剤を加えて作ります。

ボンド液でバラストを固着

ボンド液を垂らし終えたら、またそおっと持ち上げて、ペーパータオルなどでレールの底を拭いて余分なボンド液を拭き取り、新しい台紙に移動して乾燥させます。レールが台紙にくっついてしまうのを避けるのと、余分なボンド液が周囲に広がっていると透明な膜ができてしまうので。羽根つき餃子みたいになってしまいます

余分なボンド液を拭き取る

乾燥したら、適当な場所にリキテックス マットメディウムを塗って緑系のパウダーをパラパラと撒き、草の表現をします。

草を生やす

ついでに、家にあったTOMIX ミニホームセットの一部を利用して駅のホームを作りました。構内灯はKATO ローカルホームアクセサリーから、駅名板はジオコレ 駅B(リンクは駅B2)からの流用。寄せ集めですねえ。

携帯用?ミニホーム

9v電池を使った簡易パワーユニットも作り、携帯用レールセットが出来ました!パワーユニットの自作は電気的な知識がないと危険なので良い子は真似しないで下さいね。

携帯用レールセット

パワーユニット以外は百均のB5サイズのケースに収まります。しかも車両2両に予備電池まで。もっとストラクチャーを増やしても十分入りそうです。

ケース入りレールセット

動画は高知のホテルでキハ03の走る姿をめでながら晩酌をしているところ。余談ですが、左下にある高知・吾左衛門鮓の鯖寿司、おいしかったなあ。青魚が苦手な人でもこれなら食べられるらしい。通販でも買えるようですよ。

鯖ずし 伝統の味 米吾 吾左衛門鮓 鯖(さば) さばずし 鯖すし

走らせて楽しむだけでなく、バラスト付きだと飾るだけでもリアルなジオラマとして楽しめます。写真は香川県のホテルにて

簡易ジオラマ

もちろん携帯用としてだけではなく、床やテーブルにセットしてストラクチャーを並べるだけでもぐっとリアル感が増します。皆様もぜひ作ってみてはいかがでしょうか?

簡易ジオラマ2

ではまた!